【2023年最新】滞在時間とは?新たなGA4の指標、平均エンゲージメント時間も解説
「滞在時間」とは、ユーザー満足度を測る指標の一つです。訪問するユーザーにとって良質な情報を提供しSEO評価を得る上でも、サイト内で意図した導線からコンバージョンを得る上でもページのユーザー満足度は非常に重要です。
一つのページに長く滞在していることはそのページに満足している可能性が高いことを示し、短い場合は何らかの改善点がある可能性があります。
本記事では滞在時間について従来のGoogleアナリティクスが集計する指標である「平均セッション時間」「平均ページ滞在時間」それぞれの考え方、見方、計算方法やそれをサイト改善に活かす方法のヒント、最新のGoogleアナリティクスが提供する指標について解説します。
・滞在時間の活用方法がわからない
・滞在時間が短いことが課題で、長くする方法が知りたい
・サイト改善に役立つ指標を知りたい
上記課題をお持ちの方はぜひご一読ください。

滞在時間とは?
滞在時間とはGoogleアナリティクスで確認できる指標で、訪問したユーザーがWebサイトにとどまっていた時間のことを指します。
具体的に、Webサイトへ訪問してきてたユーザーが、サイト内の他のページに遷移したり、資料ダウンロードなどをし、ブラウザを閉じたり、離脱するまでの時間のことです。
Googleアナリティクスの滞在時間は「平均セッション時間」「平均ページ滞在時間」の2つの指標で表されますが、Googleアナリティクスでは正確な時間測定が行えないため、表示される滞在時間(「平均セッション時間」と「平均ページ滞在時間」)をそのまま鵜呑みにするのはおすすめできません。
測定の仕様を含め、以下で滞在時間について説明していきます。
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Googleアナリティクスの滞在時間2種類
滞在時間はGoogleアナリティクスで計測しており、管理画面から確認することが可能です。
滞在時間を表す考え方には
1平均セッション時間:サイトの滞在時間
2平均ページ滞在時間:1ページあたりどの程度滞在していたか
の2つが存在します。それぞれ別の考え方、計算の仕方があり分析に活用すべき指標としても異なるためそれぞれ解説します。
1.平均セッション時間
まずは平均セッション時間についてお話します。
セッションとは?
「平均セッション時間」の前に、「セッション」について説明します。
「セッション」とは、1ユーザーが一定時間内にサイト訪問した回数のことで、
サイトアクセスから離脱までの「一連の流れ」を指すため、例えば、1ユーザーがサイト内の複数ページに遷移しても、セッション数は1になります。
また、1セッションは30分と定められており、複数にまたがるページを閲覧しサイトを回遊するほど、サイト滞在時間も長くなる傾向にあります。
平均セッション時間とは? 計算方法
そのうえで「平均セッション」時間とは、全セッションの平均サイト滞在時間を差し
「全ユーザーの総滞在時間÷セッション数」で算出することができます。
例)
あるサイトに10回の訪問があり合計60分間閲覧されていた場合の平均セッション時間は
60分÷10セッション=6分
このように計算によって、1ユーザーが平均どの程度の時間サイトに留まっていたのか、数字で確認することが出来ます。
ただし、Googleアナリティクスの性質上、最後に閲覧されていたページの閲覧時間は0秒とカウントされるため注意が必要です。
平均セッション時間は「ユーザー」から見る
平均セッション時間はユーザーに着目する指標なので、Googleアナリティクス上の「ユーザー」>「概要」から確認できます。

2.平均ページ滞在時間
次に「平均ページ滞在時間」について説明します。
ページ滞在時間とは?
「平均ページ滞在時間」の前に、「ページ滞在時間」について説明します。
「ページ滞在時間」とは、とあるページにどれくらい滞在していたのかという時間です。ページ滞在時間は、ページにアクセスし、サイト内の他ページに遷移するまでの時間で計測されます。
平均ページ滞在時間とは?計算方法
そのうえで「平均ページ滞在時間」とは、あるページにユーザーが留まり閲覧していた時間の平均値のことで、「全ページの総滞在時間の合計÷総閲覧ページ数」で算出することができます。
例)
ユーザーが3セッションで計60分サイトに滞在し、累計12ページが閲覧されていた場合の平均ページ滞在時間は
60分÷12ページ=5分
このように計算によって、個々のページが平均どの程度の時間閲覧されていたのかを把握できます。
ただし、Googleアナリティクスの性質上、最後に閲覧されていたページは総閲覧ページ数にカウントされない上で計測された数字であることに注意が必要です。
平均ページ滞在時間は「行動」から見る
平均ページ滞在時間は行動に着目する指標なので、Googleアナリティクス上の「行動」>「概要」選択から確認することができます。

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練習問題で実際に計算してみよう!
平均セッション時間・平均ページ滞在時間の考え方、計算方法を説明しましたが、いずれの指標においても最後のページの考え方が特殊であるため、具体的なケースに当てはめてそれぞれを求める練習問題を用意しました。
【問題】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以下のようなユーザー行動から
①セッション数
②総滞在時間
③平均セッション時間
④総閲覧ページ
⑤平均ページ滞在時間
⑥各ページの平均ページ滞在時間
を求めなさい
▼1セッション目
閲覧ページ | 閲覧時間 | 次の行動 | 集計上の滞在時間 | 総閲覧ページに |
ページ1 | 5分 | ページ2へ移動 | 5分 | 含む |
ページ2 | 2分 | ページ3へ移動 | 2分 | 含む |
ページ3 | 3分 | 外部へ離脱 | 0分 | 含まない |
▼2セッション目
閲覧ページ | 閲覧時間 | 次の行動 | 集計上の滞在時間 | 総閲覧ページに |
ページ2 | 4分 | 外部へ離脱 | 0分 | 含まない |
▼3セッション目
閲覧ページ | 閲覧時間 | 次の行動 | 集計上の滞在時間 | 総閲覧ページに |
ページ4 | 3分 | ページ1へ移動 | 3分 | 含む |
ページ1 | 4分 | ページ2へ移動 | 4分 | 含む |
ページ2 | 3分 | ページ3へ移動 | 3分 | 含む |
ページ3 | 5分 | 外部へ離脱 | 0分 | 含まない |
▼4セッション目
閲覧ページ | 閲覧時間 | 次の行動 | 集計上の滞在時間 | 総閲覧ページに |
ページ4 | 3分 | ページ3へ移動 | 3分 | 含む |
ページ3 | 2分 | 外部へ離脱 | 0分 | 含まない |
【答え】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
①セッション数=4セッション
②総滞在時間
最後に閲覧した(離脱が起きている)ページは集計上は滞在時間が0分と集計され、総閲覧ページに含まれないため
1セッション目=5分+2分=7分
2セッション目=カウントされない=0分
3セッション目=3分+4分+3分=10分
4セッション目=3分
ーーーーー
計:20分
③平均セッション時間
総滞在時間20分÷セッション数4回=5分
④総閲覧ページ=6ページ
⑤平均ページ滞在時間
総滞在時間20分÷総閲覧ページ6ページ=3.33分
⑥各ページの平均ページ滞在時間
ページ1:9分÷2回=4.5分
ページ2:5分÷2回=2.5分
ページ3:0分(すべて離脱が起きているためカウントできない)
ページ4:6分÷2回=3分
なぜ平均滞在時間が0秒になるのか?
Googleアナリティクスを見ていると平均滞在時間が0秒となるケースがあります。これは「実際にそのページをユーザーが読んでいた平均時間が0秒」というわけではありません。
先述の通りGoogleアナリティクスの仕組み上、サイト内で最後に閲覧されていたページの滞在時間をカウントできないため唯一、もしくは最後に閲覧されたページの滞在時間は「0秒」と判断されます。
従って、1ページしか閲覧されていない、離脱率100%のサイトにおける「平均滞在時間」は実際にユーザーがページを閲覧していた長さを問わず「0秒」と表されます。
滞在時間が短いページには、改善の余地がある可能性がある!
滞在時間が短いページは何らかの問題があり、改善が求められるかもしれません。ユーザーがページを短期に離れてしまうのは以下のような理由が考えられます。
1.内容を見て、欲しい情報が得られないと判断した
2.内容以前に、ページそのものに何らかのストレスを感じた(読み込みが遅い・読みにくいなど)
3.短時間で必要な情報が得られた
3のように目的が達成された上で離脱が起きているのであれば問題はありませんが、内容もしくは内容以前の部分で問題を抱えている場合、大きな機会損失が発生している可能性があります。
特に、平均ページ滞在時間が「0秒」のページは離脱率が100%であることを意味し、そのページを見ることでユーザーがサイト全体を見ることをやめてしまった可能性が考えられます。何らかの離脱の要因が考えられるため、優先して改善に着手することが奨励される状態と言えます(ただしサンクスページのように当然離脱するであろうページの場合はこの限りではありません)。
滞在時間とSEOの関係とは?
結論から言うと、SEO評価に、滞在時間は関係ありません。ただし、滞在時間の短いページはユーザーの視点からすると何らかの不満を持たれやすい可能性が考えられます。
評価の低いページを対策せずに放置していると、サイトとして想定しているコンバージョン率が下がってしまったり、評価の低いページがあることでサイト全体の評価が下がる可能性も考えられます。
そのため、滞在時間の短いページを抽出し、短くても問題ないものなのか、改善した方が良いのか個別に判断するのが望ましいと言えるでしょう。
滞在時間とUXの関係とは?
ページの性質や量から判断し想定よりも滞在時間が大幅に短い場合、UXに問題がある可能性が高いと予測できます。
ユーザーがページに滞在しない理由として内容や視認性、もしくは読み込み速度などといった部分で何らかの不満を感じている可能性が高いためです。
一方で、何らかの申し込みや購入完了後のサンクスページであったり、表示後即座にユーザーが離れることが想定されるようなページの場合は滞在時間が低いことも当然と言えます。
一定時間滞在することが想定されるにも関わらず滞在時間が短いページに焦点を当て、改善の余地がないか対策を講じるのが効率的と言えるでしょう。
滞在時間を見るにあたって注意すべきポイント
滞在時間はサイト内で課題をもつコンテンツ、改善の余地のあるコンテンツの抽出に有効ですが、滞在時間を判断指標にするにあたって注意すべきポイントもあるため、解説します。
短いことが必ずしも悪いわけではない
滞在時間が短いぺージ全てが問題を抱えている訳ではありません。ユーザーはニーズが短時間で満たされた場合も短時間でそのページから離脱します。
したがって、滞在時間が短いページの中でも、なぜ滞在時間が短いのか、解消すべき課題があるか個別判断することが重要です。
平均滞在時間は個別のページごとに確認する
サイト全体の平均滞在時間に、大きな意味はありません。
一般的に、ページ単位で、ページ性質やテキスト量から「どれくらいの時間滞在するのか?」が想定されるので、サイト全体の平均を求めることに、意味がないです。
たとえば、10ページで構成されているサイトのうち、1ページにおいて何らかの問題があり平均滞在時間が短い場合、他ページの平均滞在時間が長ければ、サイト全体の平均滞在時間も長くなるため、反対に、問題のあるページを見落としてしまう可能性があります。
個々のページを確認し、短いページについて問題がないか、改善の余地がないか検証することが重要です。
ページの目的によって指標を使い分ける
ページの目的、サイトの導線の設計によって指標は使い分けて考えると、より有効な施策を実施できます。
例えば、
①メディア・記事コンテンツ
サイト内ページを回遊した上で、お問い合わせ・資料請求などコンバージョンを狙うような設計であるため、「ページ滞在時間」はもちろん「平均セッション時間」も重要な指標になります。サイト改善の際にも、チェックが必要な項目です。
②LP
LPのように単体ページで何らかのコンバージョンを狙うような場合、「ページ滞在時間」が長いことが、一つの重要な指標になります。
このようにサイトの設計、ページの目的によって必要な指標を使い分けることで滞在時間をより有効にサイト改善に活かせます。
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滞在時間に代わるGA4の新たな指標「平均エンゲージメント時間」
Googleアナリティクス4(以下GA4)では滞在時間に代わり、「平均エンゲージメント時間」という指標が用いられます。
Googleアナリティクスの「滞在時間」では、
①最後に閲覧していたページ
・平均セッション時間
・平均ページ滞在時間
を、ユーザーの満足度の指標として活用できますが、サイト内で最後に閲覧していたページのデータを集計できない点が課題でした。
②カウント
バックグラウンドで放置されていた時間もカウントされてしまっていました。
GA4の「平均エンゲージメント時間」では、
①最後に閲覧していたページ
「滞在時間」で計測できなかった、最後に閲覧されたページの情報も反映します。
②カウント
ページが前面に表示されていた時間のみを集計しているため、開いたままの放置によるバックグラウンドカウントがなく、より正確にユーザーが実際に閲覧していた時間に近いデータを抽出できるようになりました。
関連記事:【GA4】平均エンゲージメント時間とは?目安や滞在時間との違い、改善策まで徹底解説
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まとめ:目的に応じた滞在時間の指標の活用を
滞在時間はサイトの満足度、個々のページの満足度を探る上で参考に活用できる重要な指標です。
ページの性質によっては滞在時間が短くても問題ない場合もありますが、滞在時間の短さが改善の余地を表していることも多いので、滞在時間を見比べ、活用しながらサイトの改善を図ってみてください。
GA4では従来の「滞在時間」の表記は消え、より正確にユーザー満足度を示す「平均エンゲージメント時間」が導入されているためご注意ください。
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