記事の筆者
山崎 智美株式会社オロ Semrushチーム
これまでWeb制作会社にてコンサルタントとしてお客様の支援を行いながら、Google・SNSの広告運用も担当。SEOマーケターの経験を活かし、現在はSemrushを通じたデジタルマーケティングの支援を行う。
これまでWeb制作会社にてコンサルタントとしてお客様の支援を行いながら、Google・SNSの広告運用も担当。SEOマーケターの経験を活かし、現在はSemrushを通じたデジタルマーケティングの支援を行う。
・検索アルゴリズムのアップデート
また検索順位の変動は、ツールで確認することができます。
本格的なSEO対策を考えるのであれば、やはり、常に変動している検索順位を分析することが重要です。
アクセス数の増加などのSEO対策を考えている方なら、検索順位のチェックを欠かさないようにしましょう。
検索エンジンが検索結果を表示する仕組みは、次のとおりです。
1. クローラーというプログラムによって、世界中のサイトの巡回される
2. クローラーによって集められた世界中のサイト情報が検索エンジンに登録(インデックス)される
3. そしてサイト情報及び検索アルゴリズムによって検索順位が決められる
クローラーは、検索エンジンの仕組みの一部として、常にインターネット上のサイトを巡回しています。クローラーが日々新しい情報を集め、それらの新規情報や各サイトの更新内容が検索エンジンに日々登録(インデックス)されているからこそ、クローラーが集めた情報が新しく検索エンジンに登録(インデックス)される度に検索順位が変動するのです。
また、新規サイトを作ったり、サイトの内容を更新したりしてもすぐに検索結果や検索順位に反映されないのは、クローラーによって集められた情報が登録(インデックス)されるまでに少しだけ時間がかかるからです。
検索順位が変動する要因のうちの一つは、検索アルゴリズムのアップデートです。
検索アルゴリズムはどういったものなのか、詳細は公開されておらず、検索アルゴリズムのアップデート頻度もほとんど公開されていません。
しかし、検索アルゴリズムは、小さな微修正から大きな変更まで日々アップデートを重ねており、検索アルゴリズムがアップデートされたことで急にサイトの検索順位が上がった、または下がったという事態も珍しくはないのです。
検索アルゴリズムは本当に頻繁にアップデートを繰り返しているため、全てのアップデートに対応することはできませんが、ある日突然、検索アルゴリズムのアップデートにより競合サイトの検索順位が自サイトよりも下がったという事態になることもあります。
そのため、無理に検索順位を上げようと無茶なSEO対策を行ったりせず、日々より良いコンテンツ作りを目標として、研究を重ねることが重要です。
>「Semrush」競合調査・キーワード調査・効果検証までSEO改善がこれ一つで!
世の中には、本気で検索結果上位を狙っており、SEO対策をしているにも関わらず、順位が上がらないと悩んでいる方は大勢います。
彼らの中にはSEO対策をした上で、高クオリティなコンテンツを作ったのに、それでも検索順位が伸び悩んでいるという方もいるのです。
ではどうして、SEO対策をしているのにサイトの検索順位が上がらないのでしょうか。
サイトの検索順位を上がらなくしていると考えられる6つの要因・状況について、それぞれ解説いたします。
サイトの検索順位が上がらない要因のうちの一つとして、「キーワードの選択ミス」が考えられます。これは、キーワードの検索ボリュームについて考えていない場合に起こるミスです。
例えば、魅力的なコンテンツを多数掲載している強力な競合サイトが検索順位上位にいくつもあるような、検索ボリュームが大きすぎるキーワードを最初のメインキーワードとして選んでしまうと、検索結果の上位を狙うのはかなり難しくなってしまいます。また逆に、検索ボリュームが極端に小さすぎるキーワードも同様です。
また、検索ボリュームが適度なキーワードを選んでも、コンテンツの内容と一致しなければ、検索エンジンからユーザーのニーズを理解していないコンテンツとみなされ、検索順位は上がらないままとなります。
どれだけSEO対策を頑張っていても、そもそものコンテンツが高品質ではない場合、検索結果の上位を狙うことはできないでしょう。
サイトを運営している方の中には、「質より量」と高品質ではなくとも、とにかく大量に生産することが重要と主張しているような方もいますが、「量より質」も「質より量」もどちらも誤っています。重要なのは「高品質なコンテンツを量産すること」です。
ユーザーの目にとまるような高品質なコンテンツを作れなければ順位が上がりません。コンテンツの量だけ多くても意味はないということを覚えておきましょう。
SEO対策も重要ですが、そちらを優先しすぎてコンテンツの品質を落としてしまうと、ユーザーのことを考えていない不親切なサイトという評価になってしまい、結果的に検索順位が下がるということになりかねません。
また、Google公式ページに記載されている、サイトの品質に関するガイドラインは以下のとおりです。高品質なコンテンツ作りを目指している方はぜひご一読ください。
サイトの検索順位が上がらないことに悩みながらもコンテンツのクオリティを疎かにしてしまう人がいるように、サイトのE-A-T評価をあまり気にしていない人もいます。
E-A-T評価とは、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)から名付けられた、検索順位に関する評価基準の一つです。
専門性(Expertise)とは、コンテンツは何らかのジャンルに特化しているべきであり、高い専門性のあるコンテンツほど良いものであるというSEOにおける考え方の一つでもあります。
権威性(Authoritatigveness)とは、サイトに書かれている内容ではなく、誰が書いているのかを気にするという考え方のことです。例えば、法律系のコンテンツであれば、弁護士がコンテンツの監修を行っているかいないかで、権威性に大きな差が生まれます。
信頼性(Trustworhiness)とは、コンテンツを提供している人物のことを信頼できるかどうかに関わる情報のことです。名前や仕事といった自分の実態を隠したままの人が提供しているコンテンツは、信頼性が低いということになります。
検索アルゴリズムが高度化した現在では、正しい情報内容や高クオリティなコンテンツが重要視されており、キーワードを詰め込むだけのような小手先の技術では検索上位に上がれないようになりました。
Googleの品質評価ガイドラインでもE-A-Tは重要視されています。今では、従来のSEO対策に加え、ユーザーが必要としているようなE-A-T評価の高いコンテンツを作らなければ、検索順位を上げることは難しいのです。
ドメインとは、サイトのURLから 「https://www.」などの共通部分を除外した後の、インターネット上の住所ともいえる文字列のことです。
ドメインの正規化とは、URLの末尾につくパラメーターの有無などによって、同じサイトに複数のURLでアクセスできる場合に、それら複数のURLを一つにまとめることを意味しています。
ドメインを正規化していないと、複数存在するURL全てに同一コンテンツの評価が分散してしまうため、検索順位が上がらなくなってしまうのです。
つまり、高クオリティなコンテンツを量産していても検索順位がなかなか上がらないサイトは、もしかするとドメインが正規化されていないのかもしれません。
Google公式情報として、重複した URL を統合する方法が記載されているため、まだドメインを正規化できていない方はぜひ参考にしてみてください。
被リンクとは、外部サイトに貼られた自サイトのリンクURLのことです。
被リンクの数が多いと、それだけ多くのユーザーから高く評価されているのだと検索アルゴリズムに認識され、サイトの評価向上に繋がりますが、被リンクの数を増やせなければ、検索画面以外から訪れるユーザーの数を増やすことができず、検索順位は上がらないままとなってしまいます。
また、被リンクが良質であるかどうかも重要です。
良質な被リンクとは、関連性が高いサイトからの被リンクや、リンクが多く、検索エンジンからも高く評価されているドメインのサイトからの被リンクなど、ユーザーからの評価が高いサイトから受けている被リンクのことを指します。
被リンクはただ多ければ良いというわけでもなく、そのような良質な被リンクの割合が多いことも重要なのです。
2021年6月以降、Googleは検索アルゴリズムに、ユーザーエクスペリエンスの改善を目的とした指標を導入しています。サイトの表示速度改善や、サイト内リンクの整備、スマホページの作成などのスマホ対応といった、ユーザーが使いやすいと感じるサイト作りが重要です。
そのため、コンテンツの内容が高クオリティでも、サイトの使い勝手が悪いまま放置されているサイトは検索順位が上がらなくなってしまっています。
コンテンツのクオリティ改善や他のSEO対策はできているのに検索順位が上がりにくくなってしまったサイトは、スマホ対応やサイトの表示速度改善などを行い、ユーザーエクスペリエンスを向上させると、再び検索順位が上がるようになるかもしれません。
>「Semrush」被リンク分析・サイト診断・KW調査などSEO対策にフル活用!
先ほど、検索順位が上がらない要因と思われるものについて解説いたしましたが、世の中には検索順位を上げられないどころか、逆に下げる結果になってしまうような失敗をした方もいます。
では、どんな失敗をしてしまうと順位が下がりかねないのか、そういった失敗をしてしまった時に取るべき対応策とあわせて解説いたします。
まず、Googleが公表しているガイドラインに違反するという失敗をしてしまうと、当然検索順位は下がります。場合によっては、検索結果そのものから除外されてしまうということにもなりかねません。
同じような内容のコンテンツを量産したり、業者から被リンクを大量に購入したり、そういったガイドラインに違反したことでSEO対策をしようとしても、結果的に検索順位を下げることになってしまいます。
そういった失敗をしてしまわないよう、SEO対策を考えている方はきちんとガイドラインを確認しておくようにし、またSEO対策にしても安易にリスキーな方法を選ばないように気をつけましょう。
運用体制が整っていない状態でサイトの運用を始めてしまうという失敗の仕方もあります。
時間も知識も技術も足りない状態のまま、専門家がいるわけでもない会社が独自のSEO対策で成功しようとするのは、とても難しいことです。
そのため、運用体制が整っておらず、準備も足りていない会社は、SEO対策のプロである専門会社に外注するべきでしょう。
わかりやすい失敗例として、コンテンツの内容が不足したまま放置されているというケースもあります。
この場合、不足しているのは質と量の両方です。
単純に「コンテンツの魅力が薄いから順位が上がらない」というシンプルかつわかりやすい失敗をしているサイトは、多数存在しています。そういったサイトがそのまま何も対応しないでいると、立ち上げられる新規サイトや既存サイトの更新による日々の順位変動によって順位を追い抜かれてしまいます。
つまり、コンテンツの内容や魅力が不足していると、相対的に順位が下がってしまうのです。
ユーザーのニーズを理解した上でのコンテンツ作成や、サイトのE-A-T評価を高められるコンテンツの作成など、様々な対応策が考えられます。しかしいずれもコンテンツのクオリティ改善案であり、コンテンツの内容改善は常に求められているということを忘れないようにしましょう。
これまで挙げた例以外でも、検索順位を下げられてしまうような失敗例は多数存在します。中にはサイトの管理会社には直接的な責任が無いにも関わらず、順位を下げられてしまうようなやや理不尽にも思えるケースもあるようです。
それは、SEO対策を外注した依頼先の専門会社が、Googleガイドラインに違反したSEO対策をしている場合です。
Googleガイドラインに違反してしまうと、ペナルティを受けて検索順位が下げられてしまい、場合によっては検索結果に表示すらされなくなってしまいます。
Googleガイドラインに違反してしまうような会社に仕事を依頼してしまわないようにするためには、依頼者も事前にきちんと情報収集を行いましょう。契約前にはきちんとサービス内容に関する話を聞けているか、確実に順位が上がるなどの無根拠な宣伝文句を使っていないかというようなことに気をつけることが重要です。
>「Semrush」被リンク分析・サイト診断・KW調査などSEO対策にフル活用!
クリック率(CTR)とは、コンテンツや広告が検索画面に表示された回数に対し、実際にユーザーがクリックした割合のことです。
つまり、広告が1000回表示されたとして、そのうち広告がクリックされたのが10回だった場合、
10 ÷ 1000 × 100 = 1 となり、クリック率は1%となります。
このように、クリック率が高ければサイトの訪問ユーザー数も増えるということですが、では、このクリック率は検索順位にも影響しているのでしょうか。
クリック率は検索順位に影響を与えているのかどうかですが、この話について、Google公式は明確な回答をしていません。
しかし、さまざまな要素を複合的に考えた結果、クリック率は順位変動に影響を与えるだろうと考えている専門家の方は大勢います。
クリック率が高いサイトとは、検索画面でひと目見た際に思わずクリックしてしまいたくなるようなタイトルもしくはメタディスクリプションをしているということです。タイトルやメタディスクリプションだけでユーザーを惹き付けることができることは、SEO的にもプラスであり、やはりクリック率は検索順位に少なからず影響を与えているといえるでしょう
では、クリック率が低いサイトでは何故クリック率が上がらないのでしょうか。
クリック率が上がらない原因としてよく挙げられているのは、タイトルやメタディスクリプションが複雑だったりわかりにくかったりすることです。
検索順位表示にしろ、広告表示にしろ、ユーザーの多くは一瞬で目に入った情報からクリックするかどうかを決めます。
そのため表示される情報は「より短く」「よりわかりやすく」ということが求められているのです。
検索結果画面では、自サイトだけではなく、他のサイトも多数表示されているため、やはりタイトルは簡潔な上にわかりやすいものにしておくことが重要になります。
それ以上に重要なのは、ユーザーの検索意図を汲んだ上で考えられたタイトルであるかどうかということです。
どれだけ短くまとめられたわかりやすいタイトルでも、ユーザーに「クリックしたい」「詳しく内容を見てみたい」と思わせることができなければ、クリック率は上がらないということを忘れないようにしておきましょう。
サイトの内容を解説するメタディスクリプションが複雑だったりわかりにくかったりすると、クリック率は上昇しにくくなってしまいます。
メタディスクリプションは、タイトルの次に目に入ってくる情報です。
タイトルよりも少しだけ長くサイトの特徴を伝えることができるため、メタディスクリプションを作成する際に「字数を100文字程度に抑える」「ユーザーの検索意図を汲んだ内容にする」などのポイントを意識していなければ、クリック率は簡単には上がらないでしょう。
ここまで、検索順位やクリック率などの上げ方について解説してきました。検索順位を上げたいなら、決してやってはいけないことや注意点があることも覚えておかなければなりません。
検索順位を上げたいならやってはいけないことはいくつかありますが、その中でも特にサイト管理者が注意するべきことは、「外部リンクの購入」と「低クオリティなコンテンツの量産」です。
どちらもGoogleガイドラインの違反行為であり、実際にやってしまうと、ペナルティを受けることになってしまいます。
外部リンクは被リンクとも呼ばれています。外部サイトから自サイトへ飛んでくるリンクであるため、多ければ多いほど検索アルゴリズムからの評価も良くなると思われがちです。
しかし近年、業者から外部リンクを購入して不自然なほど大量に外部リンクを集めすぎているサイトが増えたため、不自然な外部リンクを多く集めているサイトにはペナルティが課せられるようになっています。
そのため、外部リンクは購入しないように気をつけましょう。
検索上位を狙ってSEO対策をしている人の中には、低クオリティでもいいからとにかくコンテンツの数を増やせば順位が上がると考えている方もいますが、そういった考えは間違っています。
どのコンテンツにおいても、クオリティは重要です。低クオリティなコンテンツの量産はGoogleガイドラインに違反しているため、むしろ検索順位に悪影響を及ぼしています。そのため検索順位は上がるどころか、むしろ下がる結果になってしまうでしょう。
自サイトの検索順位を上げるため、SEO対策に取り組んでいる方は大勢います。しかし、そのうちのほとんどの方は、SEO対策を頑張っているにも関わらず、検索順位が上がらないことに悩んでいるのです。
検索順位変動に大きく関わっている検索アルゴリズムは日々アップデートを繰り返しており、そんな中でも検索順位の上位を狙うのであれば、やはりユーザー、競合サイト、キーワードなどの分析・調査は欠かせないでしょう。
さまざまな観点からの情報を分析・調査しようとすると、さまざまな知識や分析ツールが必要となります。
SEOツールは無料で利用できるものから、かなり高額なものまで幅広く存在します。
どのツールから始めたらいいか迷われたら時には、まず「Semrush」からお試しください。
「Semrush」は、競合サイト分析、ターゲットキーワードの発見、検索表示順位計測、テクニカルSEOエラーの検出、被リンク調査などSEO対策を行うために必要な機能が一つになったSEOオールインワンツールで、カスタマーサクセスも無償です。
無料トライアルも可能なので、ぜひ、一度お試しくださいませ。
記事内紹介のSEOツール「Semrush」をいますぐお試し!