記事の筆者
山岸 渚株式会社オロ Semrushチーム
オロに新卒入社後、クラウドERP「ZAC」のエンジニアや導入支援コンサルタントなどを経験し2021年Semrushのカスタマーサクセスチームへ異動。現在はSemrushを活用しての顧客の課題解決や提案を行う。
オロに新卒入社後、クラウドERP「ZAC」のエンジニアや導入支援コンサルタントなどを経験し2021年Semrushのカスタマーサクセスチームへ異動。現在はSemrushを活用しての顧客の課題解決や提案を行う。
良質な被リンクとは、一言でまとめるとSEOにおける評価の向上が見込める被リンクを指します。例えば自分のサイトよりもドメインパワーが強いサイトから被リンクされた場合、それは良質な被リンクと呼べるでしょう。
ドメインパワーというのは、Webサイトの強さを示す指標のことです。ドメインパワーは被リンクの影響を受けやすいものであるため、良質な被リンクであるほどドメインパワーも強くなります。
良質な被リンクによって得られるSEOの効果としては、ドメインパワーの向上や検索順位の上昇などが挙げられます。特にドメインパワーの向上はSEOを考えるうえで重要なものであり、ドメインパワーが強いほど信頼できるサイトとして上位表示されやすくなります。
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以下で被リンクを獲得する主な方法を13個紹介しています。気になるものやできそうなものがあれば、早速取り入れてみましょう。
ひとつめにして最も大事な方法が、「コンテンツの質を高める」こと。高品質なコンテンツは、わかりやすく信頼できるコンテンツを作成するうえで重要な情報源となるため、良質な被リンクが増える可能性があります。
以下のような流れで、質の高いコンテンツを作成していきましょう。いくつかステップがあるため、まずは他の方法も確認した後、ここに立ち返るのも良いかもしれません。
まずは、ユーザーの悩み(検索意図)を調べることから始めます。基本的にどんなコンテンツも、ユーザーの疑問や悩みを解消させることが大きな目的です。
悩みの調べ方はさまざまです。例えば、SNSをチェックしてみたりユーザーに直接聞いてみるなどもいいでしょう。また、検索結果で上位表示されているページのほか、表示される関連キーワードを詳しく分析することで、ユーザーがどのようなことを求めているのか把握しやすくなるでしょう。
ユーザーの悩みがわかれば、その悩みに対してアプローチできるような構成を作りやすくなります。現在のページがユーザーの悩み(検索意図)に答えていないようであれば、リライトが必要かもしれません。
専門性の高いコンテンツはきちんと一次情報源を使うことが求められます。ブログやSNSのよる情報は、一次情報をもとに執筆された二次情報である可能性があるからです。専門性の高い記事を書く上でも、情報を得る場所にも気をつけましょう。
また、専門性の高いコンテンツは専門家に書いてもらったり、監修してもらったりなどの方法も挙げられます。例えば法律に関するものならば、弁護士に執筆を依頼したり監修してもらったりすることで、信頼できる専門性の高い記事となるでしょう。
高品質であるからといって、検索結果上位に表示されるコンテンツを真似すれば良いというわけではありません。もちろん、検索上位のコンテンツを参考にすることはOKですが、コピーコンテンツとして自社のサイトが扱われないためにも独自性も含めることが重要です。
たとえば自分たちで行ったアンケートの結果を含めたり、独自のノウハウを記載するなど、他のメディアには真似できないような方法でコンテンツを作ることで独自性の高いものとなります。
質の高いコンテンツに欠かせないもう一つの要素が網羅性の高さです。ユーザーが求めている情報はもちろんのこと、記事を読んだときに「これも知りたい」といった要望に応えられるよう、その情報に関連した情報も含んでいるか確認していきましょう。
高品質なコンテンツは最新の情報を紹介する必要があります。古い情報を伝えても、ユーザーを困らせてしまうだけです。基本的にどのメディアでも、コンテンツに公開日時や更新日時を記載しています。公開済みのコンテンツで古いものがあれば、最新の内容に沿っているか確認して、必要に応じてリライトをしましょう。
Googleにおける高品質なコンテンツとは、多くのユーザーに評価されるコンテンツを指します。ここでいう評価とは、コンテンツへのアクセス数やシェア数などのことです。
もしあなたの運営しているサイト内に、アクセス数もシェア数も高いコンテンツがあれば、それはすでにある一定高品質なコンテンツである、と考えられるでしょう。
Webサイトの記事を読んでみると、記事の最初や後半部分にSNSへのシェアボタンが設置されているのを目にするかもしれません。シェアボタンは直接被リンクに結びつくため、とても重要です。積極的に設置するようにしましょう。
気軽にシェアしてもらえるよう、シェアボタンはわかりやすいところに設置するのがおすすめです。記事の最初や最後に設置したり、フローティングで常に付近に表示されるようにしたり、とにかくシェアしやすさを意識しましょう。
現在では検索エンジンだけではなくSNS経由でサイトを見つける場合もあります。そのため、SNSと自分のWebサイトの連携をしておくのもおすすめです。更新情報をSNSで発信すれば、SNSを利用しているユーザーからアクセスしてもらいやすくなります。
気軽に情報を発信しやすくなるため、Webサイトを運営する際は発信用のSNSアカウントも併せて作成・運用をしていくのがおすすめです。
相互リンクは昔から行われてきた被リンクの獲得方法であり、現在でも有効です。
相互リンクは相手も被リンクを獲得できるため、双方にメリットがあります。ジャンルが違っている場合だとコンセプトが乱れるという理由で断られてしまう可能性もあるため、自社と関連する内容のWebサイトを運営している方と知り合ったら、相互リンクをしてもらえないかどうか交渉してみると良いでしょう。
もしWebライターとしても活動しているのであれば、他のサイトに寄稿する方法も挙げられます。寄稿する際に自分のサイトを紹介できれば、被リンクの獲得につなげられるからです。寄稿された側も、そこまでジャンルが違っていなければ被リンクを認めてくれる確率が高いです。
ただし、サイトの紹介はあらかじめ寄稿先に聞いておく必要があります。寄稿先のコンセプトによっては、サイトの紹介ができないかもしれません。また、無記名記事の場合だと自分の名前すら表記してもらえない可能性があります。
寄稿先は自分のコネクションで探す、クラウドソーシングサイトで案件に応募する、などの方法で意外に簡単に探せるため、Webライターとしてのスキルを持っているのであれば、寄稿できるところがないか探してみましょう。
発信元を明確にすることで信頼されやすくなり、被リンクされやすくなります。誰が情報を発信している(コンテンツを作成している)のか、きちんと記載しておきましょう。ライター名を記事の後半に明記したり、サイトを運営している会社情報のページを設けたりなどの方法が挙げられます。
もし他サイトのリンク切れページを見つけたのであれば、自分のメディアに差し替えてもらえないか聞いてみるのもおすすめです。
リンク切れページはできる限り防ぐべきものであるため、差し替えてもらえないだろうかという連絡は、相手としてもありがたいものでしょう。
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アンケート結果のような調査データをまとめた記事は、他のサイトから被リンクしてもらいやすい存在です。記事自体が一次情報源になるためです。一次情報はコンテンツを作る上で重要なものであり、信頼感も獲得できます。その結果、多くのサイトから被リンクされやすくなるでしょう。
調査データのコンテンツを作成する場合、調査方法や調査期間など「どのように調査をしたのか」は必ず記載しましょう。それらの情報がないと、本当にきちんとリサーチされた情報なのかどうか判断できないためです。
一次情報には調査データだけではなく、取材記事も当てはまります。取材記事はSEO記事とは少し違ったものであり、信頼できる情報源として多くのサイトから被リンクされやすいコンテンツです。
取材記事に関しては、SEOのスキルよりもインタビューに関するスキルのほうが重要です。もしインタビューが下手だったり、きちんと情報をまとめきれていなかったりした場合、誤った情報をユーザーに伝えてしまうからです。
相手から情報をうまく聞き出し、そのうえでわかりやすくまとめる手腕が必要となります。
もしひとつ以上のサイトを運営しているのであれば、そのサイト同士で相互リンクさせましょう。そうすることで、双方のサイトで外部リンクを獲得できます。
リンクの獲得だけにとどまらず、双方のサイトでユーザーを行き来させることで、アクセス数の増加やWebサイトの滞在時間の延長につなげられるでしょう。ただし前提としてリンクさせる側のサイトの質もある程度高めておかなければなりません。
記事をわかりやすいものにして被リンクを獲得したいのであれば、インフォグラフィックを作ってみましょう。インフォグラフィックとはデータを視覚的に表現したものであり、情報を素早く相手に伝えられます。
インフォグラフィックを作る際には情報の整理が大切です。必要な情報を整理し、伝えるべきポイントがあればその部分を強調するようにしましょう。強調する際には、視覚的にインパクトのある表現をすることが大切です。
記事の構成やビジュアル面を強化するには、無料ツールやテンプレートの活用もおすすめです。どちらも記事の内容をわかりやすく表現するため、読者が共有したくなる記事となります。
無料ツールやテンプレートはさまざまあるため、良さそうなものを探して利用してみると良いでしょう。また、ある程度専門知識やスキルがあれば自身でツール・テンプレートを作成することもできます。
ツールやサービスを作り、その解説といった関連記事を作ると被リンク獲得につなげやすくなります。いわゆる取扱説明書のような存在となるため、ツールやサービスを紹介している記事から被リンクされやすくなるでしょう。
ただ、この方法を用いるためにはツールやサービスを作る必要があります。全員ができるものではないため、この方法が難しいのであれば、他の方法を利用したほうが良いでしょう。
ここまでに記載してきたとおり、被リンクの獲得方法はさまざまです。うまくいけば多くの被リンクを獲得できるものの、被リンクの獲得方法やコンテンツの内容によっては悪影響を及ぼす恐れもあります。有料リンクは利用しない、ワードサラダは使わない、など、以下で紹介している点に留意することで、Google側からのペナルティなどの悪影響を受けずに済みます。
質の悪い被リンクはあなたのサイトにも悪影響を及ぼします。以下のような被リンクには注意しましょう。
● リンク集サイトからの被リンク
● コピーコンテンツからの被リンク
● 1つのサイトからの大量被リンク
● 検索エンジンからペナルティをもらっているサイトからの被リンク
リンクの売買は禁止されており、Googleのウェブマスターガイドラインに違反します。最悪の場合、ペナルティとして検索結果の順位が下がってしまう恐れがあります。
リンクはお金で購入せず、コンテンツの質を高めて獲得するようにしましょう。
ワードサラダとは、コンテンツを自動的に生成するプログラムのことを指します。便利に思えるかもしれませんが、内容がおかしなものになりやすく、結果的に質の悪いコンテンツとなってしまうため、避けるのが無難です。
また、そのようなコンテンツから被リンクが送られてしまうと、自分のサイトの評価が悪くなってしまう恐れがあるため、ワードサラダコンテンツからの被リンクにも注意しましょう。
nofollow属性とは、リンク先を検索エンジンのクローラーに認識させたくないときに用いられる属性値です。nofollow属性を設定したリンクの場合だと、リンク評価を得られません。結果として、SEOにおける被リンクの効果を期待できなくなります。
nofollow属性としては、DMMオンラインサロンのリンクやWikipediaのリンクなどがあります。nofollow属性自体は、SEOの施策を進める上で不具合が生じることを防ぐ際に活用できるものです。nofollow属性は状況に応じて活用するようにしましょう。
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被リンクが増えたかどうかを確認するツールはいくつもあるため、どれが良いのか迷うかもしれません。そこで最後の項目では、主なものとして以下の2つを紹介します。
● Google Search Console
● Semrush
「Google Search Console」はGoogleが提供している無料のツールであり、被リンクの確認だけではなく、サイトの検索パフォーマンスなどが把握できます。Webサイトを運営するのであれば、必ず登録しておくのがおすすめです。
なお、「Google Analytics」は自サイトにアクセスしてからのユーザーの動きを把握・解析できる解析ツールであるのに対し、「Google Search Console」は自サイトにアクセスするまでのユーザーの動きを確認できる解析ツールです。「Google Analytics」とは違ったツールであるため、違いを把握した上で使い分けましょう。
「Semrush」は、被リンクの分析以外にもSEO調査や広告分析、SNS競合対策などが可能なオールインワン競合分析ツールです。世界で1000万ユーザーが利用しており、Web集客をする上で必要な機能が備わっています。
指定したサイトの獲得している被リンクの調査、自社サイトにおいて質が低かったり有害性が高い被リンクを検出してくれる診断機能、自社サイトの新たなリンク構築の候補を探してきてくれる支援機能など、5つの被リンク機能を有しています。
「Google Search Console」のように無料ツールではありませんが、比較的低額($119.95~)で利用でき、カスタマーサクセス(無償)も手厚いので、本格的にSEO対策に取り組みたい方には心強いツールとなるでしょう。
今回は、被リンクの基本情報や被リンクの増やし方、増やすうえでの注意点などを紹介しました。被リンクはSEOにおいて重要なものであり、さまざまな獲得方法があります。しかし、注意すべきポイントもあるため、まずは質の高いコンテンツを作ることに集中したうえで、質のいい被リンクを獲得する行動をしていきましょう。
なお、上で紹介させていただいた「Semrush」は競合サイト分析、ターゲットキーワードの発見、検索表示順位計測、テクニカルSEOエラーの検出、被リンク調査などSEO対策を行うために必要な機能が一つになったSEOオールインワンツールです。無料トライアルも可能なので、ぜひ、一度お試しくださいませ。
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