導入事例

コンサルティング業 従業員数10名以上

株式会社エービル様の導入事例

業務フローの標準化と管理会計の仕組づくりを実現

"これまで膨大な手間がかかっていた集計作業をこれだけの低価格、短期間で大幅に削減できたことは、大いに評価できるポイントです。"

取締役CFO管理本部長 兼 経営企画室長 鎌手通有 様

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  • 全社的な案件の損益情報を把握している者が、1人もいなかった

    貴社の事業内容について教えてください。

    a-bl_1.jpg 鎌手様:当社が行っている主な事業は、建物、ビルなどの省エネに関するコンサルティングです。一般的に、新築時に建物に設置されている設備、例えば空調設備やボイラーなどは、往々にして過剰なものが導入されています。車で例えれば、実際には4人家族なのに10人乗りのマイクロバスに乗っているような状態なのです。

    そういった必要以上の設備に対して、その建物にとって必要なサイズで、且つ、高効率な最新機器への入れ替え提案を行うことで、建物全体の省エネ化を支援しています。また、そういった入れ替えに対して、国や地方公共団体の補助金の活用や、ダウンサイジングなどの包括的な提案を行えることが、当社の強みとしているところです。

    では、そうした業務の中で、導入前にはどのような課題をお持ちだったのでしょうか。

    鎌手様:一番大きな課題は、案件に関する情報が全社に共有されていないことでした。個別の案件の収支や、仕入れに関する情報を各案件の担当者は把握していても、網羅的に把握できている者が一人もいなかったのです。

    当時はどのような案件管理をされていたのですか。

    鎌手様:各案件担当者が、それぞれの案件を個別にエクセルで管理していました。したがって、案件全体の数字を把握するためには、一度担当者からデータを集めてきて、集計する作業が必要でした。また、集計の機会も月に2回しかなかったため、案件の進捗管理もままならず、来月、再来月といった先々の収支もきちんと把握できていませんでした。

    その他にはどのような課題がありましたか。

    鎌手様:そうですね、たとえば、ある日突然請求書が送られてきて、初めて原価の存在を知る、というようなケースがありました。中には、プロジェクトの売上計上の翌月以降に請求書が送られてきてやっと原価が判明する、というようなこともありました。要するに、案件の管理が属人的になりすぎて案件の収支も曖昧にしか把握できていなかったし、業務のヌケ・モレも発生してしまっていたのです。したがって、経営管理的な視点では、プロジェクト全体の収支や進捗を全体的に網羅できる仕組みがどうしても必要だったのです。

  • Reformaは安価なのに、管理会計の機能が充実していた

    そういった課題を解決するにあたって、どのようにシステムやツールを検討されたのでしょうか。

    鎌手様: Reformaの他に、他社のプロジェクト管理システムや、建築設計業向けのシステムを検討しました。オロの製品では、ZAC Enterprise(以下、ZAC)の提案も受けました。

    その中でなぜReformaを選定されたのですか。

    鎌手様: 私にとっての決定要因は、システムを一目見たときに端的にユーザーフレンドリーだと感じた点があります。自分の中でプロジェクトの進行イメージがあったのですが、なんとなくそのイメージ通り、感性や直感で違和感なく操作できそうだ、というのがありました。


    北田様: 私の観点では、なんといっても価格の安さが決め手になりました。安価な割には機能が充実しているような印象を受けました。ZACあってのReformaということもあると思います。もちろん、理想としては管理会計の仕組をしっかりと作ることがあるのですが、いざシステムを導入するとなると、いきなり初期投資で何百万円とコストがかかってしまいます。いざ導入してみて実は運用できない、ということへの恐怖心がありました。

    しかし、Reformaであればある程度の機能を持った仕組を、初期費用がかからずランニングも月額数万円から始められます。なので、初めのとっかかりとしてまずは使ってみよう、という決断ができました。

  • プロジェクトチームを発足し、全社への定着を推進した

    実際にReformaを稼働させるにあたって、どのような体制で導入されましたか。

    鎌手様: まず、導入を主導するプロジェクトメンバーを3人選定しました。このうち、1人を管理部長、もう1人を経理担当、最後に営業事務の者を加えました。これには、リーダーが責任をもって導入を推進しつつ、管理会計などの会計的な視点、そして実際の運用上の視点をバランスよく取り入れたい、という狙いがありました。きちんと全体のニーズを反映したかったのです。


    北田様: より具体的には、この3人で始めの設定から、テスト稼働、全社への展開まで行いました。
    また、基本的にはオロとの窓口を一本に絞っていました。そうすることで、疑問点の収集やオロとのやり取りを1か所に集約できるので、スムーズに問題点の解消を進めることができました。

    導入時にはどのような点に苦労されましたか。

    北田様: マスタの登録など、初めの設定をするところが最も苦労しました。Reformaの場合、そういった設定をイチから行う必要があるので導入当初は集中的に設定作業を行って、試行錯誤を繰り返しながら短期的に課題をつぶしていきました。使い方に慣れていくのにも苦心しましたね。

  • Reformaで見たい数字を、見たい時に、いつでも取り出せる

    では、本格的に稼働しはじめて、今ではどのようにReformaを使っていますか。

    a-bl_3.jpg 鎌手様:私の場合、全社的な数字を管理する立場に居りますので、基本的にはアウトプット機能を使うことが多いです。Reformaの場合、このアウトプット機能が充実しています。

    例えば、月別、事業セグメント別、売上種類別など、かなり多様な軸で集計をすることが出来るようになっています。こうした色々な切り口で集計をして、それぞれの軸で売上や粗利を見ています。それだけでなく、外注費や販管費などの原価情報も包括的に見ることができるようになっているので、このような集計データはかなり重宝しています。

    またそれ以上に重要なポイントがリアルタイムに数字を把握できる、ということです。以前であれば、月2回の営業会議や経営会議のタイミングで各案件の数字を集計していたので、その時まで全体の損益を見ることができませんでした。例えば、今すぐある数字を見たいと思っても、その都度案件担当者に聞かなければわからなかった。しかし、Reformaではすぐに案件の集計をかけてアウトプットを取り出せるようになっているので、見たい数字を見たい軸で把握できるようになり、とても便利になりました。

    その他には、実は稟議決裁フローを正確に運用する、という点でもReformaが役立っています。当社では以前から稟議決裁フローを策定していて、例えば利益率が一定値以上、あるいは以下であれば上位決裁をとる、ということを規定していました。しかし、実際には案件の利益率がどのくらいなのかがきちんと見えていないため、稟議を上げるのかどうかの判断が正確にできていなかったわけです。

    Reformaでは案件の利益率といった指標は客観的に判断することができるので、業務フローを改めて運用するという意味でも活用できています。


    北田様: 私の場合もアウトプットを主に活用しているのですが、チェックリストのように利用することが多いです。Reformaでは月別の売上データを一覧で出力できます。特に定期案件以外の案件に関して、この売上データと実際に上がってきた請求書をチェックして、漏れがないかを確認しています。

    そこで例えば、売上データと請求書に差分があった場合には、そもそも請求書があるのか無いのか、あるいは売上金額から変動があったのか、などを確認し、原因を突き止めることができます。こうした業務のヌケ・モレや案件の数字の管理は、以前の管理体制では厳密に行えていなかったので、Reforma導入により改善できたポイントかと思います。

    また、当社の案件には売上のタイミングが複数回に渡っているものがあります。Reformaでは先々の案件まで登録することが出来るようになっているので、将来の売上タイミングに合わせて案件を登録しておくことで、先々の数字まで把握できるようになりますし、請求漏れも防ぐことができます。

    その他にお使いいただいている機能はございますか。

    北田様: 業務報告書の機能も重宝しています。当社では技術員や技術営業の者が利用しているのですが、以前では工数をどの案件につければいいか分からないなどの課題がありました。しかし、Reformaの工数管理では、案件を選んで工数を入力するようになっているので、案件のつけ先が分からないなどの問題は解消されました。

    また、思わぬ効果として、現場から声が上がってくるようになった、ということがあります。例えば、工数の入力をするときに、案件が登録されていない場合、この案件はどうなっているんだ、ということを自然と現場の者が聞いてきて、営業担当者に確認を取ることができるようになります。ですから、導入当初は抵抗感があったものの、結果的に現場の営業社員や技術員は工数をつけるのもラクになっているはずです。


    鎌手様: そうですね。おそらく前の管理の仕方に戻すとなったら、みんな嫌がるでしょう(笑)


    北田様: 案件を選ぶだけの単純な操作になっていますからね。他にも、休暇を取得した日も承認の有無で確認ができます。案件を全部登録しておいて、案件の有無がはっきりしている体制は、結果的に社員一人ひとりにとって分かりやすくなっていると思います。

  • Reformaは初期費用をかけることなく、業務フローの標準化にチャレンジできる

    ありがとうございます。それでは最後に、Reforma導入を総括いただけますでしょうか。

    a-bl_2.jpg 鎌手様:管理面でいえば、経営管理に必要な情報を網羅的に集約し、いつでも取り出せるようになったことは大きな変化だったと感じています。これまでは集計にかなり手間がかかっていました。しかし、Reformaを導入したことで、手間をかけずに、自分のタイミングで見たい情報をタイムリーに取り出すことが可能になった。それが、これだけの短期間で、これだけ安価に実現したことは大いに評価できると思います。

    北田様:特に、中小企業ではまず体制を整えよう、ということ自体が困難だと思います。ですが、Reforma導入をきっかけにして業務フローを標準化することで、業務の流れはかなり整理されるはずです。こうした業務の整理をするのに、初期コストで数百万円と投資をするのはなかなか決断しにくいことだと思います。それが、初期費用がかからず、月額数万円程度でチャレンジができる。この、じゃあ試してみよう、とチャレンジできること自体が、Reformaを使ってみる大きな価値だと思います。

    本日はどうもありがとうございました。

  • 【会社概要】株式会社エービル様

    事業概要:エービルは建物のエネルギー設備(照明、空調、ボイラーなど)の調査、診断から、運用改善を通じて統合的な省エネ・運用コスト削減提案を行う省エネコンサルティングカンパニーです。「建物治療本舗」を謳い、本当に必要なエネルギーマネジメントの実現を通じて、次世代の環境づくりに貢献しています。最先端のエネルギーマネジメント技術と、補助金活用などを組み合わせた質実剛健な提案に強みがあります。


    所在地:〒162-0814 東京都新宿区新小川町6番地40 入交ビル5F

    URLhttp://a-bl.co.jp/index.html

    設立:平成22(2010)年5月20日

    社員数:11名(2016年6月現在)


    インタビュー協力:
    取締役CFO管理本部長 兼 経営企画室長 鎌手通有 様 
    管理本部 経理担当 課長 北田薫 様


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