購入や申し込みなどがあった際に、アフィリエイト広告を掲載しているWebサイト運用者に報酬が支払われるという広告制度です。
アフィリエイト広告では、商品・サービスの購入・契約まで至った次点で広告の費用が発生するため、広告主にとっては費用対効果に優れた広告の種類と言えるでしょう。
4.リワード広告
リワード広告とは、リワード(報酬)とあるように、動画広告などで広告主が設定した一定地点までユーザーが広告を見た際に、ポイントなどの報酬がユーザーに与えられるという広告です。
リワード広告では、スマートフォン用アプリのインストール数アップなどを目的としていることが多いものの、短期的なユーザー数獲得には繋がってもその後も継続するユーザー数の割合は低めとなっています。
5.ネイティブ広告
ネイティブ広告とは、サイト内の記事や投稿一覧の中にネイティブ(自然)に混ざって、他の記事や投稿かのように見せかけている広告のことです。
ネイティブ広告は一見広告のようには見えないため、ユーザーに広告と認識させないように宣伝広告を行うことができるという、他にはない独特のメリットがあります。
6.記事広告
記事広告とは、Webサイト運用者が運用しているサイト内のいち記事を使い、商品・サービスの宣伝広告を行ってもらう広告です。タイアップ広告やPR広告などと呼ばれることもあります。
信頼性の高いメディアに記事を掲載することができれば、ユーザーからの信頼や関心を得られる可能性が高まることが記事広告のメリットです。
7.動画広告
動画広告とは、文字通りYouTubeなどの動画によって商品・サービスの宣伝広告を行う広告のことです。
YouTubeだけではなく、TwitterやInstagramなどのSNSでも積極的に利用されています。
動画広告はある程度の製作コストがかかります。しかし見てもらうことさえできれば、テキストや画像よりもわかりやすく、かつより多くの宣伝内容を伝えることができ、ユーザーからの関心も得やすいことが特徴です。
8.SNS広告
SNS広告とは、そのままSNSで表示される広告のことです。LINEやFacebook、Twitter、InstagramなどSNSを利用している人々が非常に多い現代では、とても効果的な広告の一種と言えるでしょう。
SNS広告が効果的なのは、SNS利用者層が大きいからだけではありません。SNSのユーザー情報を活用することで、ターゲット層を絞った最適な広告をそれぞれのユーザーに対して配信することができるからです。
また、SNS広告では、動画広告や記事広告など他のさまざまな広告も兼ね合わせて配信することもできます。
9.メール広告
メール広告とは、メールに載せて配信する広告のことです。
このメール広告は、大きく2種類に分けることができます。ダイレクトメールのようにメール内容全てが広告のメール広告と、メールマガジン内の一部にテキスト形式もしくはHTML形式で載せているメール広告です。
メール広告は、広告を打ち出すことが決まってから実際に配信するまでを短期間に行うことができます。そのため、突発的なイベントやセールなどの宣伝広告などに適していることが特徴です。
10.純広告
Yahoo!やGoogleなど特定のWebサイト内の広告枠を一定期間買い取ることで、その間自社の商品やサービスの宣伝・告知を行えるのが純広告です。
純広告はディスプレイ広告の一種であり、商品・サービスの周知や告知を目的としています。そのため、Yahoo!やGoogleといったアクセス者数の多い有名サイトや人気サイトで掲載することで初めて効果を発揮します。
バナー広告などとも呼ばれ、ターゲット層などのことは何も考えず掲載する広告です。つまり純広告は、少しでも多くの人々に知ってもらうことを目的として利用されます。
11.アドネットワーク広告・DSP
アドネットワーク広告とは、ここまで解説したような単体の広告形式ではありません。「アドネットワーク」という広告配信ネットワークを利用することで、一度に複数のメディアに広告を配信することができる手法のことです。
どのサイトにどれだけの期間広告を掲載するというような手続きを全てアドネットワークに任せられるということであり、一度に複数のサイトやメディアで宣伝広告を行えます。
DSP(Demand Side Platform)はアドネットワークのうちの一種です。ユーザーのサイト訪問履歴などをもとに配信される広告が決められているため、通常のアドネットワーク広告よりもターゲット層を絞って配信できます。
12.リターゲティング広告
リターゲティング広告とは、過去に訪問したことのあるサイトの商品・サービスを表示する広告のことです。
一度でもサイトに訪問すると表示されるようになる広告であるため、「興味があって少し調べてみた」というような軽いニーズのユーザーにも告知することができます。そのため、ターゲット層を絞るという点では効果的な広告と言えるでしょう。
興味を持っているユーザーに配信されるため商品やサービスの購入・契約に繋がりやすいというメリットがある反面、「何度も同じ広告が表示されて煩わしい」という悪印象をユーザーに与えかねないというデメリットも併せ持っています。
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Web広告の費用形態の8種類一覧
先述したように、Web広告には数多くの種類がありますが、それぞれ広告の配信方法や配信期間なども異なるため、費用形態や費用相場も大きく異なっています。
アフィリエイト広告のように商品やサービスの購入・契約が決まった時になって初めて費用が発生する費用形態や、最初から広告掲載期間を限って費用を支払う費用形態などさまざまな種類があり、自社の商品・サービスや広告予算に応じたWeb広告を選ぶことが重要です。
1.クリック課金型(CPC)
クリック課金型(Cost Per Click)とは、ユーザーが広告をクリックした数だけ費用が発生するという課金方式です。費用の算出方法は「クリック回数×クリック単価」となっています。
クリック課金型では広告がクリックされて初めて費用が発生するため、クリックされるまでは何回表示されていてもコストがかからないことが特徴です。
クリック課金型を採用しているWeb広告には、リスティング広告やSNS広告、ネイティブ広告などがあります。
2.エンゲージメント課金型(CPE)
エンゲージメント課金型(Cost Per Engagement)とは、SNS上での「フォロー」「シェア」「いいね」「クリック」など、事前に設定されているエンゲージメント(行動)が取られた回数だけ費用が発生するという課金方式です。
エンゲージメント課金型を採用しているWeb広告には、SNS広告やアフィリエイト広告、リワード広告、リスティング広告、ネイティブ広告などがあります。
3.インプレッション課金型(CPM)
インプレッション課金型(Cost Per Mille)とは、広告の表示回数の分だけ費用が発生する課金方式です。一般的には、1,000回を1単位として費用計算が行われます。
クリック課金型やエンゲージメント課金型ではクリックなどのユーザーの行動があるまでは何回広告が表示されても費用は発生しませんが、インプレッション課金型では表示されるだけでコストがかかるということが大きな違いです。
インプレッション課金型を採用しているWeb広告には、ディスプレイ広告やSNS広告などがあります。
4.成果報酬型
成果報酬型とは、商品やサービスの購入・契約・会員登録などが行われるたびに費用が発生する課金方式です。
クリック課金型のようにクリックされるだけでは費用が発生せず、その後の広告主の商品・サービス購入などまで至って初めて費用が発生します。そのため、費用対効果の面では便利な課金方式と言えるでしょう。
成果報酬型を採用しているWeb広告には、アフィリエイト広告やリワード広告などがあります。
5.広告視聴単価型
広告視聴単価型とは、動画が視聴された回数分だけ費用が発生するという課金方式です。
ひと口に広告視聴単価型と言っても、動画再生のページを開いた瞬間に費用が発生するというわけではありません。何秒まで再生した時点で費用が発生するのかを事前に決めておくことができるのです。つまりユーザーの関心を引くための再生時間は、広告主のさじ加減次第と言えるでしょう。
広告視聴単価型を採用しているWeb広告には、動画広告があります。
6.配信数型
配信数型とは、メールマガジンやLINEなどのSNSに広告を出した場合など、配信数に応じて料金が発生する課金方式です。
配信数×配信単価というように、事前にWeb広告の配信数を決めてから契約を行います。そのため、これまでのWeb広告のようにユーザーの反応次第で費用が変動したりしないことが特徴と言えるでしょう。
配信数型を採用しているWeb広告には、メール広告やSNS広告などがあります。
7.期間保証型
期間保証型とは、Web広告の掲載期間と掲載場所を事前に決めておき、その掲載期間の分だけ費用が発生するという課金方式です。
期間保証型も配信数型と同じように事前に費用を決定してから広告の掲載を行うタイプのWeb広告であり、いつ頃からいつ頃まで広告を掲載しておきたいのかということがハッキリ決まっている会社に向いている課金方式と言えるかもしれません。
期間保証型を採用しているWeb広告には、記事広告やバナー広告、ディスプレイ広告などがあります。
8.ページビュー保証型
ページビュー保証型とは、事前に設定しておいた一定期間ごとの最低ページビュー数を超えた時点で初めて費用が発生するという課金方式です。最低ページビュー数に満たなかった場合には費用が発生せず、広告の掲載期間が延長されるという仕組みになっています。
言い換えれば、広告主が費用を支払うに値すると判断したページビュー数になるまでは無料でWeb広告を掲載してくれるということです。そのためサイト運用者も広告主も、慎重に考えた上でそれぞれの数を決めなければならないWeb広告と言えるでしょう。
ページビュー数保証型を採用しているWeb広告には、記事広告などがあります。
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ターゲット層の種類ごとに効果的なWeb広告一覧
ここまでWeb広告の種類と費用形態について解説いたしました。しかし、戦術のとおりWeb広告は種類や費用形態だけではなく、そのWeb広告が狙う最適なターゲット層ごとに分けて考えることもできるのです。
それぞれのWeb広告ごとに最適なターゲット層が存在するため、誤ったターゲット層を想定した広告作りや広告の配信は非効率的な結果になりかねません。
そのため、どのターゲット層にどんなWeb広告が最適なのかを把握しておく事が重要です。
顧客層
顧客層とは、何度か商品やサービスの購入をしたことがあったり、既に会員登録していたりと、最も自社に関心を持っている層のことです。
顧客層のユーザーは既に商品を何度か購入していたりする事が多いため、購入履歴やサイト訪問履歴などから最適な広告を導き出すリターゲティング広告や既存の顧客向けに配信されているメール広告などが顧客層のユーザーには適しているでしょう。
顕在層
顕在層とは、その会社の商品やサービスについて見聞きしたことはあるものの、購入・利用したことはないという層のことです。
顧客層以外では最も商品の購入、サービスの利用をしてくれる可能性の高い層であるため、とても重要な層と言えるでしょう。
また、売上などの目に見える成果を期待してWeb広告を配信する際は、この顕在層に最適なWeb広告を選択することが重要です。
顕在層にアピールするためには、より強く興味を持ってもらうためにも、少しでも目に入る機会を増やせるリスティング広告やディスプレイ広告、SNS広告などが適しているでしょう。
準顕在層
準顕在層とは、希望の商品・サービスを求めてはいるものの、その商品・サービスの存在を知らないためにまだ巡り合っていないという層のことです。
つまり、その商品・サービスのことを知りさえすれば顧客層になる可能性もあります。
この層は、潜在的なニーズがあるため、商品・サービスのことを知ってもらう機会を増やせるディスプレイ広告やSNS広告などが適しているでしょう。
潜在層
潜在層とは、そもそもその商品・サービスのことを知らないか、あるいは知ってはいてもほとんど関心がない層のことです。
しかし、関心がないというだけで実際には本人すら気づいていないニーズが隠れているということもあるため、この層も人によっては顧客層になることがあります。
そのため、訪問者数の多いサイトへのディスプレイ広告や動画広告、記事広告、SNS広告など、少しでも商品・サービスのことを知ってもらえるような広告が適しているでしょう。
低関心層
低関心層とは、その商品・サービスのことを全く知らず、興味もないという、全ての層の中で最も自社から縁遠く、そして最も数が多い層のことです。
低関心層に対しては、少しでも多くの人々との接点を増やすことが重要であるため、より多くの人に向けて発信できる、SNS広告やバナー広告、アフィリエイト広告などが適しているでしょう。
まとめ
このように、Web広告にはさまざまな種類と考えによる分け方があります。
しかし、これほど膨大な種類があると、何から始めるか?も含めて、広告の戦略策定時には把握しなければいけない情報量が多く、結局どの施策にどれくらいの予算を投じればよいかわからなくなってしまうということもあるでしょう。
その際、当然、自社のマーケットの把握、競合サイトの分析が重要となりますが、なかなかそういったデータを収集するのは容易ではないと考えられていますが、
「Semrush」であれば、
・リスティング広告分析
・ディスプレイ広告分析
・Googleショッピング広告分析
などの機能があるので、戦略立案から施策まで有用な情報を得られると思います。
また、「Semrush」は、上記の広告分析機能に加えて、競合サイト分析、SEO関連機能、SNS分析など、Web集客する上で必要な機能を網羅しているオールインワンツールです。無料トライアルも可能なので、ぜひ、一度お試しくださいませ。
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記事の筆者
藤澤 康二株式会社オロ Semrushチーム
クラウドERP「ZAC」のマーケティングにて、オンラインオフライン問わず、様々なチャネルを横断した施策を担当。2019年よりSemrushのカスタマーサクセスを担当し、日本国内ユーザーのサポート及びマーケティング成果の向上を支援している。
クラウドERP「ZAC」のマーケティングにて、オンラインオフライン問わず、様々なチャネルを横断した施策を担当。2019年よりSemrushのカスタマーサクセスを担当し、日本国内ユーザーのサポート及びマーケティング成果の向上を支援している。