株式会社グローバルBIM ZAC導入事例

  • 建築設計・建設コンサルタント業
  • 従業員数51〜100名
  • タイムリーな経営判断
  • 月締め業務の早期化
  • 情報の一元化
  • 関東地方

いつでも“正解”をみながら経営判断が可能に クラウドERPで案件管理・内部統制の強化を実現

”法改正への対応含め、随時機能拡充されるので、システム開発・対策・メンテナンスの考慮が不要となります。そのためZAC導入のコストメリットは人件費2人分以上であると考えています。”
――取締役 平野 幹人様

鹿島建設グループにおいて、さらなるBIM(Building Information Modeling)の普及展開・高度化実現のため、2017年に設立された株式会社グローバルBIM。同2017年の株式会社沖縄デジタルビジョンとの経営統合を契機に、会計業務の標準化・内部統制強化のためZACを導入しました。昨今注目されるBIMモデリングによるデジタルツインを推進する同社が、ZACをどのように活用しているのか、取締役 平野様、管理部 サブマネジャー 石井様にお話を伺いました。

豊富な実績・知見にもとづく、BIMサービスを提供

オロ:事業内容について教えてください。
平野様と加藤様
平野様:施工段階でのBIM活用の知見と豊富な実績のもと、建設会社・設計事務所等を対象に、BIMコンサルティング、BIMモデリングなどのサービスを提供しています。またBIM施工計画アドオンソフトである、smartCON Planner(SCP)シリーズの開発・販売も行っております。
石井様:BIMとは仮想竣工、つまり建物を実際に建てる前に、デジタル空間へ仮想的に同じものを建てる技術です。建物のデータベースのようなもので、たとえば壁1つとっても、面積・模様などの意匠はもちろん、外壁・内壁の素材、製造メーカー、コストなどの情報が確認できます。加えて2次元の紙の図面ではわかりにくい「この部分がぶつかってしまう」などの施工上の不具合が、3次元のBIMモデルでは着工前に明確に分かるのです。結果として着工後の手戻りが減少し、スケジュールの短縮・ムダなコストの発生を事前に防げる、といったメリットがありますね。
平野様:グループでは建物の企画・設計・施工から竣工後の維持管理・運営まで、建物に関する情報をリアルタイムに取得してデジタル空間に再現する「デジタルツイン」を推進しています。デジタルツインとは、まるで双子(ツイン)のように、現実空間の情報をデジタル空間で再現することです。設計・施工・維持管理・運営の各フェーズでデジタルツインを用いることにより業務の効率化が期待できますし、設備の最適化による省エネ化、機器の長寿命化、故障予測などの複合的な効果によって建物のライフサイクルコスト低減を図ることができます。

経営統合にあわせて、「管理会計業務の標準化・内部統制の強化」が必須

オロ:ZAC導入検討のきっかけを教えてください。
平野様:きっかけは、沖縄デジタルビジョンとの経営統合です。経営統合を見越して、管理会計業務の標準化・内部統制強化を目的にシステム導入を検討しました。特に案件の担当者や進捗を一元管理できる体制を実現したいと考えていました。
オロ:ZACを選定したポイントは何でしょうか。
平野様:経営統合後すぐに業務管理体制を構築する必要がありましたので、当社の求めるスピードでの導入に対応可能だったことがZAC選定のポイントです。統合後に使用する予定だった会計システムと仕訳データを問題なく連携できる点も決め手でした。

常に正解が手元にある安心感!

オロ:ZAC導入のメリットをお聞かせください。
平野様と加藤様
石井様:基本的にはZACに登録されている情報が正しいので、「常に正解が手元にある」というのは管理部にとって大変心強いです。
社内外を問わず、何か照会が入った際や書類が届いた際に、まずZACを確認するクセがついています。ZACを見るだけで「担当者は誰なのか」「今どのフェーズなのか」「次に何をすべきか」の判断が迅速に出来ています。
オロ:ZAC上の情報を常に正しく保つための秘訣は何でしょうか。
石井様:締め処理を月次で実施していること、担当者へやり漏れている業務の対応の催促をしていることが、非常に大きな要因だと思います。
具体的には次のような流れで確認作業を行っています。まず「締め処理における必須の対応事項が未完了である案件」をすべてZACから抽出してリスト化し、月末3営業日前に営業担当へ催促しています。そして1回催促した後も、ZACのTOP画面にプッシュ通知される未完了の対応事項も全部チェックして、しつこく追いかけています。売上予定日が近い案件なのに売上が確定されていなかったり、今月受注予定の案件がまだ引合段階で残っていたりなど、締め処理にかかるアラートがある場合は「あの、○○さん、これまだ終わっていませんけれども?」という感じで(笑)。
平野様:石井が実施しているフォロー以外にも、ZACのデータを用いた週1回の営業会議で社長から「正しく受注確度・時期が登録されているか」と確認が入ることも、現場がきちんとデータを登録してくれる理由の1つだと思います。

ZAC導入は人件費2人分のコストメリット!

オロ:業務効率化にZACはお役に立てましたか。
平野様と加藤様
石井様:当社は設立当初からZACを導入しているので、導入前後での具体的な時間や経費の削減効果を挙げることは難しいです。そのため押印処理について、ZACを用いた場合と用いない場合を比較して、導入効果をお伝えいたします。たとえば2021年6月に売上計上された案件・約140件を押印処理すると、調印伺いを作成し上長承認を経ての申請等となるため、1案件につき最短でも30分程度かかり、全体で毎月約70時間を要します。一方でZACの電子ワークフローを活用すれば、その時間がすべて不要になるのです。見積書だけではなく納品書や請求書などもありますから、押印にかかる時間削減の効果は計り知れません。
平野様:押印業務以外にも個別原価計算の効率化、つまり案件単位で人件費を算出して費用計上する作業の効率化も図れています。
当社が提供しているBIMコンサルティングでは、担当者の人件費を案件ごとに算出し、費用計上する必要があります。手作業で案件ごとの人件費を算出する場合、勤務カードから作業時間を集計し、1人あたりの人件費を求めたうえで、各案件に配賦する必要があります。
しかしZACを利用すれば、日報として登録された案件ごとの作業時間を基準に、自動計算で労務費(人件費)が配賦されるので、毎月15時間ほどの計算作業時間を削減できています。
まとめますとZACは、調達・見積・利益管理・請求など基幹業務の領域で内部統制を構築しやすいだけでなく、契約内容・連絡先・支払条件といった取引先情報の管理も可能なシステムです。今後の拡張性についても、企業運営にあたって重要な機能がすでにシステム化されているので、規模拡大にも耐えうると考えております。さらにクラウドERPの利用はシステムを内製した場合に比べて、法改正のたびに対応方針の検討・システム改修開発・対策・メンテナンスの考慮を行う手間が不要となりますので、ZAC導入のコストメリットは人件費2人分以上であると考えています。

部門別採算・優良顧客化の検討に必要な情報が、ボタン1つで出力可能に

オロ:経営陣の皆様はどのようにZACを活用されているのでしょうか。
平野様
平野様:利益変動要因の振り返りに役立てています。利益に増減があった際は、ZACのワークフロー機能で電子申請を行う際にコメントを付けて回覧しているため、上長が状況をすぐに把握できています。また、利益変動の要因はZAC上に保持されているため、後日コメントを振り返って分析する際にも役立っています。
四半期に一度の会議においては、事業セグメントごとに受注高・売上総利益の状況を分析し、会社として注力すべき事項について検討しています。
当社の事業セグメントは、設計施工BIMの支援、コンサルティング、BIMソフトの販売などです。同様にクライアント単位でも売上・利益の動向を追っています。
経営管理上、不採算部門の管理や優良顧客化の検討は必須であり、ボタン1つで必要な情報を把握可能な点にもZACのメリットを感じています。
なかでもセグメントごとの利益については、社長が四半期の会議に向けてじっくり見ていますね。
人員配置を適正に行い、生産性を上げられているか、といった観点を気にしています。
また生産性は、親会社への報告時に重要視しているKPIでもあります。
特に1人あたりの生産性を数値化し、最終的に1人あたり生産性から会社全体の目標受注高を設定していますので、各人が請け負える受注高を生産性の観点から把握することが重要なのです。

ZAC導入が時間と場所に縛られない働き方に貢献

オロ:コロナ禍に伴う勤務体系の工夫について教えてください。
石井様:緊急事態宣言中は在宅勤務を推進することで、出社率が50%になるよう調整していました。50%というのは、新入社員の対面教育、出社しての押印対応を踏まえての数字です。
オロ:在宅勤務の推進を可能にした要因は何でしょうか。
石井様:1つはZACがクラウドサービスであり、社外からの申請承認が可能となった点です。週に3日在宅勤務の社長にも滞りなく、すべて承認してもらえるところは「すごくいいな」と思っています。
平野様:ただ建設会社様の中には一部、ZAC標準フォーマットの請求書ではなく、個社独自のフォーマットで請求書を作成する必要があるため、実際には紙帳票への押印作業が多少残っています。そのため数日だけ出社するのですが、多くの取引先様からは電子押印済みのZAC標準フォーマットが受け入れられていますので、毎日出社する必要はなく、在宅勤務と出社の比率は各人の裁量で調整可能となっています。
業務管理面ではZACを見れば案件進捗が分かるうえに、見積書など対外帳票の作成をすべてZACでこなせるため、在宅勤務を進めることができました。
加藤様
オロ:在宅勤務を進めたことによるメリットはありますか。
平野様:オフィス面積の削減によるコスト圧縮を実現しました。完全在宅勤務に移行した人員が4名おりますので、一人あたりの床面積を8.55㎡として34.2㎡、およそ18畳分の削減効果があったことになります。また完全在宅勤務を利用し、名古屋事業所在籍の1名が富山県勤務に切り替えたことで、それまで発生していた借り上げ社宅の賃料が約10万円分/月も削減されました。年間120万円の費用削減なので、インパクトは小さくありません。
また台風や大雪による通勤困難時も、欠勤ではなく在宅で勤務する選択肢が生まれたことで、社員60名×8時間=480時間を有効活用できることもメリットですね。
オロ:時間と場所に縛られない働き方を推進するために、採り入れた制度などはありますか。
石井様:2020年8月に多様な働き方への対応、業務の効率性・生産性向上を目的とした「在宅勤務規程」を制定しました。子育て中の社員からの「どうしてもテレワークしたい」という要望がきっかけです。参考にしたのは厚生労働省が発表している在宅勤務規程のモデルです。
現在子育て中の社員2名も在宅勤務規程に則って勤務していまして、育児短時間勤務制度を利用せずにフルタイムで活躍できています。会社として40時間/週・人のリソースを確保できるメリットだけでなく、マミートラックによる問題を起こさないためにも大変効果があると思っています。
※マミートラック:仕事と子育てを両立する女性が陥りやすい、昇進・昇格から程遠いキャリアコースを指す。育児休暇、時短勤務の結果として昇進の機会を逃し、不本意ながらキャリアアップの道が閉ざされることでキャリア形成・モチベーション向上が難しくなるといった課題がある。
平野様:ZACはクラウドサービスなので、モバイル機器があればいつでもどこでも利用可能であることも、時間と場所に縛られない働き方に役立っています。たとえば出張の移動時間中など、急ぎ確認したい案件が発生した際に、情報共有・社内承認を速やかに実施できています。

経営統合におけるZACの4つの導入効果

内部統制の強化

ワークフローの設定が容易なため、柔軟な組織変更を検討可能
アラート機能を活用した情報登録等の徹底により、常に最新かつ正確な経営数字を確認可能

シンプルな操作で経営判断に必要なデータを取得可能

クラウドERPの導入で経営データの蓄積・出力がシンプルかつタイムリー
不採算部門の管理・優良顧客の検討に必要な情報をボタン1つで出力可能

在宅勤務の導入にも貢献

電子ワークフロー・押印機能で、社外からも承認行為が可能
在宅勤務の実現により、業務効率化や生産性向上、マミートラック問題の抑止に貢献

間接業務時間を大幅に削減

個別原価計算を自動化、電子ワークフローを活用し、間接作業を省力化
毎月の押印業務を70時間、労務費の配賦計算を15時間程短縮

個人から組織的な経営管理へ

オロ:ZAC導入後、課題に感じていることはありますか。
石井様:社員の中には、まだZAC入力を「やらされている」と感じている人がいることですね。
平野様:社員には担当案件の利益管理、及び備忘録としてZACの機能を余す所なく使いこなしてもらいたいと思っています。ただ、日々の業務に追われてZACに対し「やらされ感」がある中では、情報を登録することの重要性をまず認識してもらうことが重要だと感じています。
また、今後の事業拡大を考えると「組織で仕事をするのだから、きちんとした経営管理が必要だ」という考え方の浸透が大事だと思っています。しかし、歴史が浅い会社なので、まだまだ浸透には時間がかかりますけどね。
石井様:社員の使い勝手を高められるように、クライアントマスタ・支払先マスタに契約書を取り込むなど、より多くの情報をZACに登録して、外出先からでも様々な情報にアクセスできる状態を作りたいと考えています。そうすれば、ZACに情報を入力するメリットを感じやすくなると思いますので。

豊富なBIM活用ノウハウと実績を活かし、
フロントローディングでの活躍を目指す。

オロ:今後の事業ビジョンをお聞かせください。
平野様と加藤様
平野様:親会社のBIM事業を支援すること以外にも、膨大なBIMデータを活用した積算業務や着工前の仮想竣工、設計施工案件におけるBIMの充実化など、BIM上であらゆる作業を関係者全員と検討していち早く問題点やリスクを発見するだけでなく、最適解を探すなど「フロントローディング」での活躍を発展させたいと考えています。
また最先端のBIM技術を開発・普及して建設業界の業務効率化を図ることや、海外進出を通じてより広範な地域でBIMを取り扱える会社に成長することを目指しています。
オロ:ありがとうございました。

お客様の声を集めたZAC導入事例集

ZAC導入後のイメージをリアルに感じていただけます。業種や導入前の課題によって異なる活用ポイントをぜひ参考にご覧ください。

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株式会社グローバルBIM 会社概要

事業概要:
株式会社グローバルBIMは、日本最大規模のBIM専業会社として、BIMモデリング・コンサルティングやBIM-FMなどのサービスを提供する会社です。国内外の企業と共にBIMの先進企業として、建設現場だけでなく維持管理・運営までBIMノウハウを提供しています。
所在地:
〒107-0051 東京都港区元赤坂1-3-9 K-Frontビル
URL:
https://www.global-bim.com/
設立:
2017年4月
社員数:
63名(2022年1月現在)
インタビュー協力:
取締役 平野 幹人様
管理部 サブマネジャー 石井 明子様

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