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株式会社日宣への導入実績

総合広告・広告代理業 株式会社日宣 ZAC導入事例

「業務効率」「内部統制」「管理会計」、3つの課題を克服し、利益創出型組織へ
"成長の源泉は利益です。ZACは「案件別の採算管理」「アメーバ経営」など、利益を創出する仕組みの定着に貢献してくれました。"
―常務取締役 コーポレート本部長 本間 祐史 様

株式会社日宣

市場や業界特有のニーズに応える「コミュニケーションサービス」を提供する株式会社日宣は、2017年2月16日に東京証券取引所JASDAQ市場へと上場しました。上場に向けたシステム整備のためにZACを導入した同社は、上場の実現だけでなく「案件別の採算管理」「アメーバ経営」など、利益を創出する仕組みの推進・定着にもZACを活用しています。ZAC導入効果について、同社の常務取締役・本間様、経営管理部 次長・今江様にお話をうかがいました。

上場に向けてスクラッチ開発システムのリプレイスを決断

株式会社日宣 本間様、今江様
オロ:日宣様の事業内容を教えてください。
本間様:具体的には広告プロモーション全体の設計から、カタログ・ツール制作、WEB、展示場装飾・空間デザイン、売り場プロモーションのサポート、リアルイベントの企画実行など、マス広告から店頭・リアルイベントまで幅広くカバーしています。
当社の強みは、市場や業界ニーズをとことん深く掘り下げる専門性にあります。放送・通信業界をはじめ、住宅業界、ライフスタイル業界、医療・健康業界など各業界に密着したサービスを提供しています。ケーブルテレビの番組ガイド誌「チャンネルガイド」は全国100局向けに毎月150万部をお届けしており、業界内でトップシェアをいただいております。
オロ:日宣様は2017年2月JASDAQに上場されました。ZACの導入は上場に向けた準備の1つと考えてよいでしょうか?
本間様:その通りです。以前のシステムは当社の目指す「案件別の採算管理」を行うためにスクラッチ開発で作り上げたものでした。しかし、上場企業のシステムに求められる水準には不足していたため、システムのリプレイスを検討しました。

緻密な「案件別の採算管理」のために、経理部門の業務負荷が増大していた

株式会社日宣 本間様
オロ:日宣様が行われていた案件別の採算管理とはどういったものですか?
本間様:当社の案件にはカタログ制作、プロモーション、イベント運営など様々なものがあります。これら一つ一つの案件に関して事前に予定利益を立て、それを達成できるように外部パートナーや社内の制作作業をマネジメントするというものです。
原価には、外部企業に発注する外注費と、社内のクリエイターが作業を行う内製原価の2つがあります。これらをシステムに入力していくのですが、記録する単位は相当細かくて、たとえば印刷発注だとインク代、用紙代、製版代など、印刷会社の提示する明細単位で記録していきます。普通ならまとめて印刷費で済むところをあえて細かく記録するのは、提供するサービスのQCD(クオリティ・コスト・デリバリー)を緻密にコントロールするためで、手間はかかりますが重要な作業なのです。
今江様:最終的には、すべての原価を明細単位で一覧にした案件別の原価台帳ができあがるのですが、システムの構築にも日々の運用にも相当な労力がかかっていました。特に、売上や原価を入力するシステムと財務会計システムが連携していなかったため、2つのシステムに入力を行う手間は経理部門にとって大変なものでした。

ショートレビューの結果、決算のスピードと正確性を指摘される

オロ:上場を目指す上で、これら管理体制の何が問題になりましたか?
本間様:上場準備の手始めに監査法人のショートレビューを受けたのですが、そこで指摘されたのが「決算のスピード」と「決算の正確性」でした。
「決算のスピード」は、先程申し上げたような緻密な原価計算を行っているために、上場企業の水準から見ると月次決算が遅いという指摘でした。「決算の正確性」については、旧システムがスクラッチ開発だったためパッケージシステムに比べると数字の整合性に不安があり、また申請・承認フローも紙書類で行っていたため統制の面でも指摘を受けました。
今江様:これはショートレビューでの指摘事項にはありませんでしたが、「経営数値の把握」も当時の課題の1つでした。案件別の原価情報や部門別の数字など決まった帳票は出力できましたが、さらに細かい数字や違う切り口から数字を知りたい時──たとえば、部門別の数字をさらにサービス別や業界別で見たい時に旧システムでは対応できませんでした。上場企業になるとセグメント別の数字をスピーディに把握できることが必須となるので、「このままでは上場準備が相当大変になりますよ」とは監査法人からも言われていました。
こうして、ショートレビューでの指摘事項を中心に課題を解決できる新たなシステムを選定することになりました。ZACを含めて4~5社ほど比較検討を行ったと記憶しています。すでに上場している広告会社の経営層の方からZACを推薦されていたこともあって、選定前からオロさんやZACについては知っていました。

広告会社、上場企業への豊富なシステム導入実績が決め手に

株式会社日宣 今江様
オロ:ZACを選定いただいた理由を教えてください。
今江様:まずは「広告会社への導入実績」の多さです。ZACは広告代理業、セールスプロモーション、イベント、クリエイティブ制作など、当社と同じビジネスを展開する企業への導入実績が多く、安心感がありました。
「上場企業への導入実績」が多かったこともプラス評価でした。監査法人からも「上場企業への導入実績が豊富にあるパッケージにしてはどうか?」とアドバイスをもらっていたので、この点でもZACの実績は申し分ないものでした。
選定プロセスでは機能面を特に重視しました。旧システムには案件別の採算管理を行うための機能をたくさん追加していたので、それらがパッケージの機能でカバーできるか、機能がない場合にはカスタマイズ開発できるかを製品ごとに精査していきました。
オロ:ZACの機能は日宣様の要望を満たすものでしたか?
今江様:ZACは案件別の採算管理に特化したパッケージだけあって、概ね機能を満たしていましたが、1つだけ追加機能を開発する必要がありました。当社はケーブルテレビの番組ガイド誌「チャンネルガイド」を100近くのケーブルテレビ局に向けて制作していますが、用紙代や印刷代以外のコスト──たとえば、撮影・編集・デザイン・校正のコストは各局に共通してかかるコストです。そのため、正確な採算管理を行うためにはこれらの共通コストを100局近くに分配する必要があるのです。
そこで、共通コストを指定案件に分配する機能をカスタマイズ開発していただきました。他社製品ではこの機能に対応できなかったり、できたとしても開発金額がものすごくかかりましたが、ZACだけは現実的な金額で開発することができました。ZACは案件別の採算管理に特化したパッケージなので、そのコンセプトに合致する機能強化は比較的安価に開発いただけたのではないかと思います。結果的にトータル導入コストも他社に比べて安く抑えることができました。

ZACは、上場に向けたシステム基盤として信頼できるもの

オロ:ZAC導入の効果を教えてください。3つの課題(決算のスピード・決算の正確性・経営数値の把握)はどのように解決しましたか?
今江様:「決算のスピード」は、月次決算の締め日が10営業日から4営業日に短縮したので2倍近くのスピードになりました。もともと経理4人で行っていた作業がZAC導入後は3人で回せていた時期もあったので、経理業務にかかる労力自体も軽減されています。
オロ:そこまでの業務効率化が実現した理由はどこにあったのでしょうか?
今江様:ZACから財務会計システムへ仕訳データ連携できることが大きいですね。案件別の原価明細をどれだけ細かく入力してもZACがすべて仕訳データに変換してくれるので、入力は基本的に1回だけで済んでいます。あとは、売上処理や仕入処理を行うと、売掛金の入金や買掛金の支払いなどその後の経理業務にリンクするので、このあたりの設計も効率化に大きく貢献していると思います。
「決算の正確性」については、監査法人が指摘していた「スクラッチ開発システムのリスク」「紙書類による申請・承認」の2点がZAC導入でクリアになりました。その他にもIT統制において求められる要件にZACは対応していますので、上場に向けたシステム基盤として信頼のおけるものになったと思います。

ZACのような仕組みがなければ、上場審査への対応は難しい

本間様:「経営数値の把握」については、ZAC導入によって部門別・サービス別・月別・得意先別・仕入先別などセグメント別の経営数値が簡単に集計できるようになりました。このアウトプット機能は日々の経営管理でもフル活用されていますが、とりわけ上場審査の際にとても助けられました。
上場審査では証券取引所の審査部門から1度に100から200もの質問事項が寄せられます。それに対して数日から1週間程度で回答しなければならないので、質問対応はまさに時間との戦いです。会社内の経理数字をいろいろなセグメントで切り出せるZACのような仕組みがなければ対応はまず難しいと思いますね。
ZACのアウトプットがあることで監査法人による会計監査もスムーズに進みましたし、これらのメリットを総合するとZACの導入効果として「上場が実現できた」というのは間違いなく言えると思います。
オロ:日宣様の上場に少しでも貢献することができ、オロ一同大変嬉しく思います。
ZAC選定3つのメリット

アメーバ経営とZACの両輪で採算意識の高い組織へ

オロ:最後に、日宣様が実践する「アメーバ経営」について教えてください。上場準備と並行して2013年からアメーバ経営に移行されたとうかがっています。導入のきっかけは何でしたか?
本間様:業界への専門性をさらに深めるため、2012年からクリエイターの積極採用を始め、クリエイティブ内製化によるノウハウの蓄積を目指しました。クリエイターの場合、売上や利益よりも制作物のクオリティに意識が向く傾向があるので、チームの採算にも意識を持ってもらうためアメーバ経営を導入したのです。
オロ:ZACでアメーバ経営を行う場合、どのように運用を行うのですか?
今江様:営業が案件を受注すると、制作作業がクリエイティブチームに社内発注されます。クリエイティブチームから見ると「社内発注金額=売上」となり、その金額の範囲内にコストを抑えることで利益を確保します。ZACにはもともとアメーバ経営に親和性の高い機能が搭載されているので、社内売買もカスタマイズの必要なく運用の変更だけで対応できました。もちろん、チーム別の採算や、時間あたり採算のモニタリングも可能です。
現在はさらに進化していて、専用システムを自社開発してアメーバ経営の運用を行っています。日々の業務処理はZACで行い、必要なデータをアメーバ経営管理システムにエクスポートするのです。この運用もZAC側で必要な数字を切り出せなければ成立しないので、ZACがアメーバ経営の前提となっている形です。
オロ:アメーバ経営導入によって変化はありましたか?
本間様:社員の意識は大きく変わったと思います。たとえば、クリエイティブチームごとの営業利益や時間あたり営業利益を比較すると大きな差が出ることがあります。その違いはどこにあるのかを見ていくと、生産性の高いチームはより短時間で成果を出す努力をしたり、タイムマネジメントに工夫があったりします。それを今度は別チームのマネージャーが自チームの改善に役立てるなど、いい影響が見られています。アメーバ経営はクリエイティブ制作の組織に導入しても、利益率の改善などに寄与するのではないかと思います。

ZACは、成長の源泉である利益の創出に貢献している

株式会社日宣 本間様、今江様
オロ:日宣様はここ数年増収増益を続けておられますが、好調な業績にZACはどのように貢献していますでしょうか?
本間様:売上を伸ばすために大事なことは、優秀な営業人員を確保することですが、優秀な人材の採用や育成に投資を行うには、まずは源泉としての利益が必要です。当社はその利益をより多く確保するため、案件別の採算管理やアメーバ経営に取り組んできました。これらのオペレーションをきちんと回していくためにはZACのような仕組みが必要不可欠ですので、その点でZACは当社の増収増益に貢献していると言えますね。
現在の業績は、社員一人ひとりの努力がまずは前提としてあるので、ZACを導入すれば必ず業績が向上するというわけではないと思います。しかし、その努力を支える一つのピースとしてZACが存在していることは確かで、これらの組み合わせが結果的に増収増益という結果につながっているのだと思います。
オロ:本日はありがとうございました。

株式会社日宣 会社概要

事業概要:
日宣のコミュニケーションビジネスは、多彩、かつ専門的です。フォーカスした市場や業界のニーズをとことん掘り下げて、ユニークな課題解決モデルを生み出します。基幹領域でもある放送・通信業界においては、全国約100社のケーブルテレビ局向けに自社媒体「チャンネルガイド」を発行。他にも、ホームセンター向けの「Pacoma」、ドラッグストア向けの「KiiTa」発行も行っています。
所在地:
東京都千代田区神田司町2-6-5 日宣神田第2ビル
URL:
https://www.nissenad.co.jp/
設立:
1953年3月
社員数:
120名(2017年2月時点)
インタビュー協力:
常務取締役 コーポレート本部長 本間 祐史 様
経営管理部 次長 今江 吉宏 様
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