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株式会社ロボット / 株式会社ピクス 導入事例

  • 映像制作・コンテンツ制作業
  • 従業員数101〜200名
  • プロジェクト別収支管理
  • 紙やExcelからの脱却
  • 自社システムの老朽化・保守切れ
  • 関東地方

プロジェクト管理に特化したERPを活用し、
案件別予算管理の精緻化・リアルタイム化を目指す

"ZAC導入の決め手は、システムのデザインに、
プロジェクト管理が自然に組み込まれていたこと。
日々の業務の中心に据えられる点を評価しました。"
──経営本部 企画部 鴨川 弘樹 様

ロボットピクス_インタビューご参加者様

IMAGICA GROUPの映像コンテンツ事業をリードする、株式会社ロボットおよび株式会社ピクスの2社は、オロが提供するクラウドERP「ZAC」を導入しました。両社は10年以上にわたり、独自開発のスクラッチシステムを運用してきましたが、このたび「ZAC」へのリプレイスを果たし、案件別予算管理の精緻化・リアルタイム化や、業務処理全般の効率化を目指しZACの運用を開始しています。2社のZAC導入プロジェクトを推進されたメンバーの皆さまに、導入の背景、得られた効果、そして今後の活用計画について伺いました。

テレビCMや映画をはじめ、幅広いジャンルの映像・グラフィック制作を展開

ロボット、ピクスの事業内容を教えてください。
株式会社ロボットと株式会社ピクスは、IMAGICA GROUPの映像コンテンツ事業の中核を担う企業です。どちらも広告映像を中心に、ロボットは映画・ドラマ、ピクスはミュージックビデオなど、さまざまなジャンルの映像制作を手掛けています。ともに近年は独自IPの開発や商業施設・展示会での空間演出、さらにAR/MR/VRといったXRコンテンツの制作など、ジャンルにとらわれず新しい分野への挑戦を続けています。
ロボット、ピクスともにZACを利用されていますね。
両社は事業内容が近いことから、以前から同じ業務システムを利用するなど、共通の業務管理体制を整えてきました。今回のシステム刷新も2社で協力してプロジェクトを進め、ZACの導入を決定しました。ピクスでは2024年から、ロボットは2025年からZACの運用を開始しています。

老朽化したスクラッチシステムの運用が限界に。
パッケージシステムへの移行により、
法改正への対応や案件別予算管理の精緻化・リアルタイム化を目指す。

ZAC導入前の課題を教えてください。

鴨川様_草野様

以前使用していた業務システムは、自社専用のスクラッチシステムでした。プロジェクト予算管理、販売業務、購買業務に加えて、従業員の工数実績を取り込んでプロジェクト原価計算も行える仕組みでした。

しかし、利用開始から10年以上が経過し、その間、継ぎはぎの改修を何度も重ねた結果、保守が困難になりつつありました。特に近年は電子帳簿保存法、インボイス制度、フリーランス新法など法改正への対応が相次ぎ、今後もこのような改修を行っていくことはもはや限界でした。 早急にパッケージシステムへの移行を進めるのと同時に、これを機にその他の課題も同時に解決を目指すことにしました。

当時の課題は大きく以下の2つに集約できます。

【課題1】案件別予算管理の課題

旧システム時代は、個別案件の予算管理を行うため「実行予算書」というExcelファイルを使用していました。このファイルを業務システムに取り込むと案件の数字が積み上がり、事業部や全社の売上・利益として合算されます。
Excelファイルの更新は主に担当プロダクションマネージャーが行いますが、忙しい彼らがファイルをこまめに業務システムに取り込むことができず 、管理部門 が案件の最新ステータスを把握することは難しい状況でした。
そこで「実行予算書」に近い仕組みを持ったシステムを導入し、それをクラウド上でリアルタイムに更新・共有することで、プロデューサーやプロダクションマネージャー、その他の制作メンバーやバックオフィス部門、さらには経営層も最新状況を共有できる仕組みを実現したいと考えました。

【課題2】業務効率化の課題

旧システムでは業務処理の効率化も大きな課題でした。ロボットとピクスでは多数の外注先に業務を発注して制作を進めます。外注先から届く請求書は、プロデューサーが内容をチェックしてハンコを押し、それを受け取った経理や制作デスクがシステムに手作業で入力する手順で処理していました。
両社ともに毎月大量の請求書が届くので、「紙書類」「ハンコ」「二重入力」に依存した処理フローは非常に非効率でした。そこで新システムの導入は単なるシステム更新にとどまらず、業務フローそのものを見直すことも狙いとしていました。

ZAC導入の決め手は、
プロジェクト管理がシステムのデザインに組み込まれていたこと

ZAC選定の理由を教えてください。

鴨川様_草野様_森本様

旧システムの運用を通じて、当社に合うシステムは「プロジェクト管理を軸にした業務システム」だということははっきりしていました。そのような観点でシステム製品のリサーチを進めたところ、割と早い段階でZACを含む数製品しか選択肢がないことがわかりました。

システムベンダー各社に問い合わせると、どの会社からも「プロジェクト管理に対応できます」という回答が返ってくるのですが、詳しく話を聞くとカスタマイズが必要であったり、システム運用にひと手間ふた手間かけなければいけないというものがほとんどでした。そうではなく、私たちが求めていたものはプロジェクト管理がシステムのデザインに組み込まれているような製品でした。
「プロジェクト管理がシステムのデザインに組み込まれている」とは具体的にどのような意味ですか?
例えば、プロジェクトに関連する見積作成や発注処理の承認者を設定したい時、一般的なシステムには「プロジェクト責任者」の概念がないことがほとんどで、課長や部長といった組織上の責任者をやむを得ず承認者に設定しなければならないケースが多くありました。

また、プロジェクト収支を確認する場合でも同様です。一般的なシステムはそもそも「プロジェクト」という概念自体がないので、売上や原価明細の一つ一つに集計用コードを付けて、そのコードを軸に数字を集計しなければプロジェクト収支を把握できない仕組みがほとんどでした。

一方、ZACは業務フロー、画面遷移、データ集計など、あらゆる処理がプロジェクトを軸に設計されているので、先ほどの申請・承認や収支把握といった作業をスムーズに進めることができます。つまり「プロジェクト管理がシステムのデザインに組み込まれている」とは、プロジェクト管理を行う際に必要な機能・フローが、自然な形でシステムに実装されている状態を指します。ZACはこの点で理想に近いシステムでした。

現場プロデューサーが日常的に利用するシステムであることを重視し、
ユーザーインターフェースに優れたZACを選定

山内様

ZACの他にもう1つ候補のシステムがありましたが、システムのインターフェースが当社にはマッチしませんでした。そのシステムは会計システムのような硬めの画面デザインが施されており、機能やボタンの名称も管理側の担当者を想定したような名称が付いていました。新システムはプロデューサーやプロダクションマネージャーなど、現場のスタッフが日常的に使うことを想定していたので、これを彼ら が使いこなすのはかなり厳しいだろうと感じました。一方、ZACはどちらかというと利用者目線でシステムが作られており、ユーザーフレンドリーな印象がありました。
インターフェースといえば、ZACの「利益計画画面」は私たちがExcelで運用していた「実行予算書」に近い構成で、これならば案件の予算管理をExcelからZACに移行できそうだという印象を持ちました。この画面に現場スタッフがアクセスし、リアルタイムに情報を更新していけば、プロジェクト予算管理の課題を解決できるのではないか──ZACにはそんな期待感がありました。
IMAGICA GROUP内には先行してZACを運用している企業が複数あったので、システム選定時にはZACについてのヒアリングも行いました。ロボット・ピクスとは企業規模が違うので参考程度の情報しか得られませんでしたが、利用者の評価はおおむね良好という印象を持ちました。

ZAC選定 zac_logo.png 3つの理由

プロジェクトを軸にした業務管理
理想的な形で行える

プロジェクトを軸に業務管理を行う企業向けのシステムとして設計されており、
プロジェクト予算管理/原価管理を理想的な形で行うことができた

ユーザーフレンドリー なインターフェース

忙しい現場スタッフも抵抗なく利用できるわかりやすいインターフェース。
Webブラウザでいつでもどこでも簡単にアクセスできる点もポイント。

ZACを先行利用する ユーザー企業の評価

IMAGICA GROUP内のZACユーザー企業の評価がおおむね好評だった。
広告業・映像制作業に多数導入されている豊富な実績もポイント。

案件の企画段階からZACに情報を登録し、
案件の進捗とともに利益計画をブラッシュアップしていく

ZACの利用方法を教えてください。

鈴木様

ロボット・ピクスでは以下の流れでZACを利用しています。
1.案件登録
案件が発生したらZACに案件登録を行います。売上や原価が確定していない企画段階、構想段階から案件登録を行うようにしています。
2.利益計画の立案
案件で発生する売上や原価の見込みを登録し、利益計画を立案します。利益計画は制作が進行する中で継続的に更新をしていきます。ロボットではGoogleスプレッドシートで作成した実行予算書を、API連携でZACに取り込む運用を行っています。
3.発注・仕入処理
受注後は、案件の進捗に応じて利益計画に登録した外注先への発注処理をZACで行います。納品が行われた後の仕入処理では、発注時の金額データをそのまま流用できるので、経理では二重入力の負担が軽減しました。
4.工数・経費入力
現場スタッフは案件に費やした作業工数や経費を工数登録・経費精算システムに入力します。このシステムはZAC導入以前から利用しているもので、現場に定着していたことからAPI連携でZACにデータをインポートする仕組みにしました。ZACに取り込まれた作業工数や経費はプロジェクト原価計算に反映されます。
5.売上計上・請求処理
案件の納品が完了したら、ZACで売上計上を行います。 売上や入金は仕訳データとして出力され、後段の会計システムに連携されます。関連する請求処理、入金消込処理もZACで行っていきます。
案件の企画段階では売上・原価の見込みが明確でないことも多いのですが、そのような状態でも案件としてZACに登録し、制作を進行する中で利益計画を精緻化していく運用を目指しています。旧システムと違ってZACはWebブラウザから簡単にアクセスできるので、リアルタイムに情報を登録・更新し、案件の最新状況を関係者間で共有する体制を目指しています。

ZACのAPI連携を活用し、複数システムとの柔軟なデータ連携を実現

ロボット・ピクスではZACと他システムを複数連携させています。ZACの連携性についてご評価ください。
ZACのAPI連携は、会計システムや工数登録・経費精算システム、Googleスプレッドシート、BIツール、その他システムとのデータ連携に活用しています。連携には自社ならではのニーズを反映させたい部分が多いため、状況にあわせて柔軟に仕組みを構築できるAPI連携は重宝しています。

最近は生成AIの普及によってプログラミングのハードルが大きく下がっているので、API連携を自分たちで開発する企業は今後増えていくと思います。ユーザーのさまざまな要望に応えられるよう、ZACのAPI連携の機能拡充は今後も進めていってほしいと期待しています。

連携概念図

「映像業界の古い慣習からの脱却」と「持続的な成長」の実現に向けて、
ZACの運用を洗練させていきたい

ZAC導入による効果が現れていれば、教えてください。
ロボット・ピクスともにZACの運用開始から間もないため、まだまだシステム移行に伴う負担を現場にかけている段階であり、本当の効果が見えてくるのはこれからです。

一方、先行して運用を進めているピクスでは、効果が見え始めているものがいくつかあり、その一つは案件情報の見える化です。ZACは事業部、担当者、案件ステータスなど、さまざまな切り口で案件を検索でき一覧化できるので、必要な情報にアクセスしやすくなりました。

鈴木様_河合様

例えば「今月末に売上計上予定となっているが、月末時点でまだ売上計上されていない案件」などをZACでは簡単に抽出することができます。対象案件の情報を詳しく見ると、誰がどの処理を行っていないかなどが一目でわかるので、バックオフィスとしては月末の締め作業がとてもやりやすくなりました。

承認作業のペーパーレス化も効果の1つです。従来は紙とハンコに依存していた承認作業が時間や場所を問わず行えるようになりました。プロデューサーによっては1か月近くオフィスに戻らないこともあり、承認フローがスタックしてしまうことが多々ありましたが、ZACはリアルタイムに承認がもらえるので非常に助かっています。
今後のZACの活用計画や展望を教えてください。

ロボットピクス_インタビューご参加者様_2

映像業界では長らく「口頭発注」や「長時間労働」といった慣習が当たり前のように存在してきました。ところが、フリーランス新法の施行やコンプライアンス意識の高まりなど、社会環境が大きく変化したことで古い慣習からの脱却が求められています。このような状況において、あるべき業務フローや管理体制に移行するためには、ZACのような統制の取れたシステムを活用し、業務だけでなく意識の面でも変革していくことが必要だと考えています。

これまではスクラッチシステムを使い、自分たちのやりたいように業務を設計してきました。ですから、ZACを使った業務処理やフローにあわせていくことに少なからず苦労も感じています。しかし、これはロボット・ピクスがさらなる発展を遂げるためには避けて通れない道だと認識しています。

新しい時代にあわせた意識改革だけでなく、ZAC導入当初からの目的であるリアルタイムの案件情報共有や、より一層の業務効率化を実現するためにも、今後ZACの運用をさらに社内に定着させ、洗練された業務オペレーションを確立していきたいと考えています。
ありがとうございました。

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株式会社ロボット 会社概要

事業概要:
映像コンテンツの企画・制作/体験型アトラクションの企画・制作/デジタルコンテンツの企画・制作/オリジナルストーリー、IPの企画・開発/共創型事業開発/クリエイターマネジメント
所在地:
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-9-7
設立:
1986年6月3日
URL:
https://www.robot.co.jp/
社員数:
173人(2025年4月現在)
インタビュー協力:
経営本部 財務経理部 部長 草野 輝祥 様
経営本部 企画部 部長 鴨川 弘樹 様

株式会社ピクス 会社概要

事業概要:
映像およびグラフィック企画・制作/体験および空間設計・制作・施工/ライブ・エンタテインメントに関わる映像制作/デジタルコンテンツ企画・制作/IPコンテンツの企画・開発及び著作権の管理/クリエイターマネジメント
所在地:
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南3-9-19 サイシンビル
設立:
2000年4月25日
URL:
https://www.pics.tokyo/
社員数:
89人(2025年4月現在)
インタビュー協力:
管理部 副部長 鈴木 宏和 様
管理部 経理 河合 優希乃 様
経営企画室 山内 康太 様
制作デスク 森本 倫代 様
ZACデモ画面

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