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管理会計をシステムで実現。ERP導入による管理会計の成功事例4選

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2022/4/28公開

スピーディで的確な経営判断をするために重要な要素の一つである管理会計。しかしいざ管理会計を始めようにも、いったいどのデータが必要なのか、どうやってデータを集めるべきなのかがわからない...。そのようなお悩みに有効なのが、ERPの導入です。
本記事では、ERPの導入で管理会計を実現し、自社の課題を解決に導いたケースを4件ご紹介します。

目次

    管理会計で的確な経営判断が可能に

    管理会計は、ステークホルダーに向けた財務会計とは異なり、自社の経営判断の材料として使われるものです。正確な損益データを得ることで会社がどのくらい利益を出しているかを確認し、利益に見合わない案件を判断したり、ムダを減らしたりといった判断ができるようになります。管理会計によって数字をもとにしたスピーディかつ的確な経営判断が可能になることで、最終的に会社に大きな利益をもたらすことができると考えられます。管理会計について詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

    管理会計とは?必要性やメリット、財務会計との違いも解説

    しかし実際は効果的に管理会計を実施できていない会社も多く、興味はあるけれど何から始めたらいいのかわからないという悲痛な叫びも聞こえてきます。管理会計を行うには正確なデータをタイムリーに入手する必要がありますが、これらの課題解決に最適なのがERPの導入です。

    管理会計実現にERPがおすすめな理由

    管理会計をスムーズに行うには、ERPを活用するのがおすすめです。社内のさまざまなデータを集約して管理するERPは、管理会計に必要なデータ収集の手間を削減し、さらに簡単に出力できます。 また、導入に際して大きなコストがかかるイメージのERPですが、パッケージタイプを選ぶことで、スクラッチタイプと比較して短期間・低コストでの導入が可能です。 ERPについて詳しくは下記の関連記事をご覧ください。

    ERPパッケージとは?導入のメリットやスクラッチ開発との違いを解説

    ERP導入で管理会計を実現.png

    それでは、管理会計におけるERP導入の効果にはどのようなものがあるのでしょうか。主に以下の3つに分けられます。

    ①一元管理で正確なデータが見られる

    管理会計を行うためには、利益や現場の工数をはじめとしたさまざまなデータが必要です。さらに、正しい経営判断のためには、各データが正確であることも欠かせません。ERPは各データをシステム上に集約し、一元的に管理できるシステムです。例えば販売管理においては、一度入力したデータを発注から請求まで利用するため、独立したシステムにありがちな転記の手間が必要なく、入力の重複やミスといったヒューマンエラーを防ぐ仕組みになっています。そのため、データの正確性を担保でき、管理会計のための土台作りが可能です。また、同時に経理の負担が軽減できるというメリットもあります。

    ②同一フォーマットかつ見たい軸で分析ができる

    管理会計では月ごとの実績値を早期に把握し、それを踏まえた予測値を出すことで、先を見据えた経営判断を行うことが可能になります。そのためには、ただ単に各部門がそれぞれで必要データをまとめていればいいというわけではありません。各部門が独自のフォーマットを使用していた場合、比較するまでの負担ははかり知れませんERP上でデータを管理することで、組織全体が同一のフォーマットを使用でき、スピーディーなデータ収集・比較が叶います

    また、比較がしやすくなることにより、多彩な軸での分析が見られるのもメリットです。セグメント別の損益レポートで、成績のいい層や、逆に悪い層が確認できるようになり、赤字原因の発見や有効な施策考案に役立ちます。

    ③タイムリーな損益管理が可能

    原価が今どのくらいかかっているかや進捗度合いなど、案件の状況は常に変化しているものです。プロジェクト管理機能をもつERPなら、複数の案件を同時進行する業務形態でも、各案件の情報と進捗をリアルタイムで確認することができます。各部門がシステム上に工数や進捗などのデータを随時入力することで、データ収集の手間がかからず、常にリアルタイムの情報が入手できるのです。案件がその時点において順調であるか、赤字なのかといった経営上の問題をすばやく確認できるため、スピーディーな対策を立てるのに有効です

    詳しくはこちらの関連記事をご覧ください。

    管理会計の実践でスピーディな意思決定を

    ERP導入で管理会計を実現した成功事例4選

    ここからは本ブログを運営している株式会社オロが提供するERP「ZAC」を導入し、管理会計実現に成功した事例をご紹介します。

    ①株式会社日宣様

    社員数120名規模でZACを導入した株式会社日宣様。広告プロモーション全体の設計からマス広告、店頭・リアルイベントまで幅広いサービスを提供しています。

    ZACを導入する以前より案件別の採算管理を実施しており、事前に予定利益を立て、外注費や内製原価を細かく紐づけた案件別の原価台帳を作成していたといいます。しかし、システムの構築も日々の運用にも相当な労力がかかってしまうという課題が発生していました。

    さらに、経営数値の把握ができていなかったことも課題の一つでした。案件別の原価情報や部門別の数字など決まった帳票は出力できても、細かい数字や異なる切り口からの数字が出力できていなかったのです。

    そこで、決算のスピード・正確性、経営数値の把握を実現するためにZACを導入。月次決算の締め日を10営業日から4営業日に短縮でき、経理業務の負担軽減に成功しました。売上処理や仕入処理を行うと、その後の経理業務にもリンクするため、効率化が進んだといいます。さらに、部門別・サービス別・月別・得意先別・仕入先別などセグメント別の経営数値の集計も簡単なので、日々の経営管理で活用できていることも大きな変化です。

    発言者
    常務取締役
    コーポレート本部長
    本間様

    今ではZACのデータを専用システムにエクスポートし、アメーバ経営を行っています。クリエイターは売上や利益よりも制作物のクオリティに意識が向く傾向があるため、チームの採算に意識を持ってもらうことを目的に実施したのですが、社員の意識も大きく変わり、各チームが自主的に改善を行うなど、いい影響がみられています

    総合広告・広告代理業株式会社日宣様事例

    ②株式会社AZAPA様

    社員数100名規模でZACを導入した株式会社AZAPA様。自動運転制御システムをはじめ、自動車分野で新技術・先端技術の開発に取り組むエンジニアリング企業です。

    もともと、Excelを活用して経営管理・業務管理を行っていましたが、ほとんど機能していなかったのが悩みでした。VBAやマクロを使い緻密な管理シートを作成したものの、データの入力・更新が徹底されず、データもあちこちに分散してしまっており、属人的な管理になっていたといいます。

    事業が成長して案件数が増え、さらにベンチャーキャピタルから出資を受けたことを機に、経営状況やビジネス進捗を「見える化」すべくZAC導入を決定しました。Excelで管理を行っていたときは、仕掛中案件の利益が把握できず、案件終了後に初めて規定の利益率の半分にも届いてないと判明することもあったといいます。ZAC導入後は、原価見積時の利益率はもちろん、仕掛中案件の利益率や着地時点の見込利益率の把握が可能に。規定利益率を下回りそうな案件があれば原因を確認して、早めの対策を打てるようになるというメリットが得られました

    発言者
    管理統括部長
    宮田様

    ZACは出力される情報の精度がものすごく細かいので、KPIの策定や経営分析に役立っています。原価の大半が労務費である当社にとって、利益率を高めていくためには『作業時間分析』が欠かせません。細かい作業時間データが出せ、すべてのデータがCSVで出力できるため、重宝しています

    案件内容についても、それまで担当者だけが把握していた情報が全社で共有できるようになり、受注前の段階で「この案件は初めての分野だから苦戦しそう」「規定利益率は下回るものの、ノウハウは社内に蓄積できるだろう」といった判断ができているのも大きいといいます。

    アプリ・ゲーム・ソフトウェア受託開発業AZAPA様事例

    ③株式会社セイムペイジ様

    社員数66名規模(グループ)でZACを導入した株式会社セイムペイジ様。イベントおよびプロモーション・キャンペーンの企画・制作・運用を手掛けており、国内6社、アジア4社にグループ企業を展開しています。

    同社ではZACを利用したグループ経営を推進。セイムペイジ・グループ内では企業内で同一システムを使うことで、各社でどんな案件が動いているのか、受注の傾向はどうなっているかなど、各社の状況を案件単位でつかむことができているそうです。さらに、売上・利益などの月次損益をZACから出力し、年間予算計画との差異や進捗を経営会議でモニタリングすることも行っています。

    さらに、ZACを通してグループ全体のキャッシュフローの把握も容易になったといいます。

    発言者
    代表取締役
    栗原様

    イベント業では一つのイベントにたくさんの外注が発生し、支払いサイトもまちまちです。さらに入金はイベントの開催後になるので、案件が増えれば増えるほどキャッシュフローの把握が困難になりがちです。今では経理部門がZACからグループ各社の債権・債務一覧を出力し、それを集約した帳票を毎月作成することで全体のキャッシュフローを把握できています

    また、ZACを活用し"バーチャルカンパニー"を作るという手法を使った管理会計にも挑戦しているとのこと。まずはグループ各社からメンバーを抜粋し、ZAC内に新たな部門として登録します。それを法人のように見立てて、売上・利益管理を実施。各メンバーが計上する売上・原価は、財務会計上は各メンバーが所属する法人に紐づきますが、管理会計上は"バーチャルカンパニー"の業績として集計される仕組みです。この試みによって、グループ企業間の情報交換や相互理解が進み、グループ間発注が増加して生産性の向上につながりました。

    イベント・コンベンション業セイムペイジ様事例

    ④株式会社インターコネクト様

    社員数115名規模でZACを導入した株式会社インターコネクト様は、ダイレクトマーケティング戦略を軸にクライアントの事業戦略ゴールを目指す企業です。原価管理体制を強化するためにZACを導入し、以来12年以上活用されています。

    発言者
    経営管理本部 本部長
    古市様

    ZACを導入する以前は、案件の売上から外注費を差し引いた粗利による管理を行っていました。この粗利をクライアント別に集計してマネジメントしていましたが、細かい原価の内訳までは把握できていないのが課題でした。そこでクライアントごと、案件ごとの原価・損益を正確に把握するためにZACを導入し、段階的に管理会計を進めていきました

    第1段階は「クライアント別の売上総利益」の見える化。まずは売上に対して外注費、製造経費、労務費を紐づける取り組みを始めました。また、社内のさまざまなコストを製造経費と販管費どちらにあたるかを細かく規定。そのおかげで、クライアント別の売上総利益を月次決算のタイミングで正確に算出できるようになったといいます。

    第2段階は「案件別の売上総利益」の見える化です。工数管理をより精緻に行うことで、クライアント別から案件別へと管理のレベルの引き上げを実施。案件ごとの労務費・損益がより正確に算出できるようになると同時に、社員にも損益管理が根付き始めるといったメリットも得られました。

    第3段階は「部門別・案件別の営業利益」の見える化を掲げ、販管費を各部門に配賦する取り組みを新たに実施。案件の損益管理を営業利益ベースに移行し、案件別の営業利益が確認可能になりました。さらに部門別採算管理を開始することで、社員一人ひとりの損益意識がより強まったとのことです。

    発言者
    経営管理本部 本部長
    古市様

    ZACを導入してから12年間で、経営環境もシステムニーズも大きく変化しました。その都度、機能を追加したり、運用方法を変えたりと、変化に柔軟に対応できる点もZACのメリットです

    SP業・広告制作業インターコネクト様事例

    管理会計に有効なERPの選び方

    管理会計を実現するためには、売上だけでなく原価と利益の把握が大切です。特に、システム開発業や広告業などの案件単位で業務を遂行する業種においては、案件ごとの損益を可視化することで、利益が出ている案件や赤字案件が発見できるようになります。リアルタイムで損益がわかれば、赤字になりそうな案件に対して早期に対応策を講じることも可能です。

    そして正確な損益の把握には、使用するデータそのものが正確であることが欠かせません。 上長が承認していないと見積書が発行できなかったり、権限がないと数字が変更できなかったりといった、データの正確性を担保する仕組みが整っていることが、管理会計推進に適したERPの条件だといえるでしょう。

    さらに、さまざまなセグメントでデータを出力できる機能があることも重要です。クライアントごと、個人ごと、地域ごとなど、異なった切り口からデータを分析することで、より戦略的な経営判断や適切な人員配置に活かすことができます

    「プロジェクト管理機能を持つERP」なら案件ごとの損益が確認できるのはもちろん、リアルタイムな情報管理やデータの正確性、プロジェクトを軸にした多彩なレポート機能といった管理会計実現に必要な機能を備えているため、管理会計をスタートしたいと考えている企業に最適です。

    また、導入の負担を抑えたい場合には、スクラッチタイプと比較して低コスト・短期間で導入できるパッケージタイプや、業務形態に合わせて柔軟に対応できるタイプであることも選定基準になるでしょう。ZACは必要な機能(パラメータ)を取捨選択して組み合わせることで、カスタマイズを極力抑えながら、業務に最適化されたシステムを構築できる設計となっています。会社の変化に合わせて機能を追加でき、これから規模を拡大したいと考えている企業にもマッチします。

    ZACの機能パラメータについて、詳しくはこちら → 低コスト・短納期・高機能な独自設計クラウドERP ZAC

    まとめ

    今回は4つの事例から、管理会計を行うことでより精緻な経営判断ができることがわかりました。また、現場スタッフの意識向上にも繋がり、経営者に限らずさまざまなメリットが期待できます。

    管理会計実現には、案件ごとの労務費を紐づけた正確な損益の把握、自社の業務体系に合ったシステム選定がポイントです。プロジェクト管理機能を持つクラウドERP「ZAC」なら、案件ごとのタイムリーな損益を可視化でき、経営判断に活かせます。経営管理を実施したいと考えている企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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    東 香菜子

    この記事の筆者

    株式会社oRo code MOC クラウドソリューション事業部マーケティングチーム

    東 香菜子

    専門誌の編集、広告制作を経て、株式会社オロの子会社・株式会社oRo code MOCに入社。
    オロの製品・クラウドERP「ZAC」のマーケティングチームとして、ZACBLOGのライティング業務を主に担当している。

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